はじめに
大分県の基幹的農業従事者の平均年齢は70.1歳です。
九州では最も高く、大分県の他産業の経営者の平均年齢60.1歳と比べても10歳高くなっています。
加えて、後継者に関する調査では約8割の方が後継者不在と回答されました。
このため、県では令和3年度から農業の経営継承を推進する取組を強化し、
未来に続く経営体を育成するため、経営継承の「(1)意識啓発期」、 「(2)準備期」、
「(3)継承期」の3段階のステップに応じた支援体制を構築しました。
まず、啓発研修会等を通して経営者の方々に経営継承の重要性を認識いただき、
次に経営継承コーディネーターを配置することで継承に向けた話し合いを進め、
さらには、専門家の助言による経営継承計画の作成を支援します。
経営継承は100人100通りです。それぞれの経営体や地域の実情に応じて、
取り組むべき内容も支援していく内容も様々ですが、県は関係機関とともに、
寄り添い、解決に向けてお手伝いをさせていただきます。
今回、事業の一環として、県内の農業者の皆さんや支援に携わる関係機関からもご意見を頂戴し、
大分県版の「事業継承ブック~未来に向けた話し合いのきっかけに~」を発刊することとしました。
本冊子の流れに沿って取組を進めていただくことで、より良い話し合い、より良い計画づくり、
そして実践が出来るのではないかと思います。是非ご活用いただき、
1人でも多くの経営体で円滑なバトンパスができることを願います。
令和4年3月
大分県農林水産部 部長
大分県の経営継承についての取組みをご紹介します!
【大分県版】農業者のための事業承継ブック
経営継承って何をしたらいいの?と悩んでいませんか。
大分県版事業承継ブックは、はじめの気持ちの整理から計画の作成まで、
移譲者、後継者でこれからの自身の農業経営の未来を語り合うのに最適です。
ぜひお近くの県振興局生産流通部にて一度ご覧下さい。
※ 「事業承継ブック」については、お近くの県振興局生産流通部もしくは
大分県農林水産部新規就業・経営体支援課にお問い合わせ下さい。
経営継承コーディネーターを派遣しています!
県では、経営継承を双方が納得して進められるように、現経営者、後継者の話を聞いて、
気持ちが固まるまでを支援する「経営継承コーディネーター」を派遣しています。
もし、後継者(現経営者)と話し合いたい、一度自分の考えを整理したい、というときは
経営継承コーディネーターの派遣を受けてみませんか?
「大分県農業経営継承事例集」
経営継承の歩みやポイントをまとめた「大分県農業経営継承事例集」。
なかなか聞けない他の農家の継承事例が載っています。
参考になる部分も多くありますので一度ご覧下さい。
※県振興局、新規就業・経営体支援課に冊子原本がありますので、
お求めの方はおっしゃってください。
事業継承士 伊東悠太郎さんに経営継承について聞いてみました!!
継承資産情報を掲載しています!
皆さまの大切な資産を第三者等に引き継ぐためのページを作成しました。
農業者の減少や高齢化が進行する中で、持続的に発展させていくためには、
農業経営資産を安定的に継承し、多くの担い手を確保することが課題となります。
後継者不在等で不安や悩みをお抱えの方、お気軽にご相談いただくとともに
ぜひ、ホームページにて新規に掲載資産情報の登録をしてみませんか?
参考:外部リンク
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