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弥生人が描いたシカ、新たに公開!

印刷用ページを表示する掲載日:2022年12月13日更新

 今回は豊の国考古館(常設展)で新たに展示をする「鹿の線刻土器」の見どころを紹介します。

 豊の国考古館(常設展)では弥生時代のコーナーに新たに、鹿の絵画が描かれている土器(弥生時代中期:約2000年前)が展示されました。この土器は四日市遺跡(大分県玖珠町)の貯蔵穴で出土しました。弥生時代では、鹿は豊作のシンボルだったとされ、角や尾などを写実的に表現しており、豊作を願って作られたのではないかと考えられています。

 鹿を描いた土器は口の広い壺で、上面に2頭が線刻されています。2頭の鹿は右を向いており、頭部は三角形で表現されています。一方の鹿の頭部には2本の線があり、もう一方は、鹿の頭部に1本の線に3本の短い線が描かれています。胴部をみると、直線で箱状に表現されています。以上のような表現は鹿の成長過程を示しているものと考えられます。

 全国的にも、貴重な土器ですので、一度御覧になってはいかがでしょうか?


会  場:豊の国考古館(常設展)
観  覧 料:無 料
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休  館  日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日が休館) 

   鹿写真その1 鹿の写真その2

   鹿の線刻土器(豊の考古館:常設展)