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縄文時代の防虫剤!?カラスザンショウとは?

印刷用ページを表示する掲載日:2022年11月4日更新

 現在好評開催中の企画展「九州・おおいたの縄文文化」の見どころを紹介します。今回は「縄文土器に含まれたカラスザンショウ」です。土器の表面にある植物種子や昆虫の圧痕にシリコン樹脂を入れ、電子顕微鏡でその圧痕が何であるのか特定する方法があります。

 中津市法垣遺跡の出土土器を、この方法で調べたところ、「カラスザンショウ」の種子圧痕があることが分かりました。この土器の中には多数のカラスザンショウの種子を含まれており、土器の製作時に意図的に混入したものと思われます。この種子は、貯蔵食物の害虫の駆除に効果があることから、防虫剤として利用された可能性があります。

 このように、現代の研究方法は飛躍的に発展しており、今まで分からなかったことも解明できるようになりました。ぜひ企画展「九州・おおいたの縄文文化」でその一端を御覧ください。

開催期間:令和4年10月14日(金曜日)~令和4年12月11日(日曜日)
会  場:BVNGO大友資料館企画展示室
観  覧 料:無 料
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休  館  日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日が休館) 

 joumondoki  カラスザンショウ

    カラスザンショウを含んだ縄文土器        カラスザンショウの種子