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平成29年度「学びに向かう学校」づくり中核校連絡協議会の報告

印刷用ページを表示する掲載日:2018年2月9日更新

 平成30年1月26日金曜日に「学びに向かう学校」づくり中核校連絡協議会が開かれました。この会は、「学びに向かう学校」づくり中核校の代表の先生方が一堂に会し、今年度の各校の取組の情報交換を行うものです。
 参加者からは、
 ◯生徒自身で考えたアイデアが実現されたときに、次への活力につながっていく。
 ◯自己決定する場が大切であると感じる。授業においても、生徒会の活動においてもである。自ら決定したことはやり続けることに向かっていく。
 ◯人から見られたり、評価されたりすることが大切であると感じる。だからこそ、しっかりと評価の場面をつくっていく。認められた評価は、次の活動につながっていく。
 ○新しい取組を入れないとマンネリ化してしまう。
 ○これまでの取組を今後どのようにつなげていくかが課題である。
等の意見や感想が聞かれました。
 このような機会を通して、今後の取り組むべき方向性やその方途の共通認識を図ることが、学校改善や授業改善を推進し、県全体の中学生の学力向上につながっていくことが改めて分かりました。
 以下、概要を掲載します。

 1 会議名 「学びに向かう学校」づくり中核校連絡協議会

 2 日時  平成30年1月26日(金曜日)13時30分~16時10分

 3 主催  大分県教育委員会

 4 会場  県庁舎別館84会議室

 5 参加校 「学びに向かう学校」づくり中核校

   中津市立城北中学校 豊後高田市立高田中学校 国東市立国東中学校 杵築市立宗近中学校
   日出町立日出中学校 別府市立朝日中学校 由布市立湯布院中学校 佐伯市立佐伯城南中学校
   豊後大野市立三重中学校 日田市立三隈中学校 玖珠町立森中学校

 6 内容(概要)

【開会行事】    挨拶:大分県教育庁義務教育課長 米持武彦  
課長 ・本年度「学びに向かう学校」づくり中核校生徒連絡協議会を開催した。大分県の生徒たちは、初めて出会う中学生と関わることができるのだろうかと思っていたが、しっかりと関わることができていた。できるということは、日頃からできているということでありそういう学びをしているということである。
 ・学びに向かう力の育成には、まだやらなければいけないことがある。
 ・よりよい学校は、よりよい学びから生まれてくる。かつて中学校では、生徒は行事で育てるという文化があった。これからは日常である授業で生徒を育てることをしないと学校として体をなしているとは言えなくなる。シフトチェンジが必要である。つまり中学校の文化を変えていかなければならないということである。
 ・主体的・対話的でも深い学びまで到達しなければならない。つまり教科のねらいにせまらないといけないということである。

【グループ別協議】 「学びに向かう」学校づくりのための効果的な取組について、各グループで協議を行う。グループ
  〔管理職グループ〕A・B・C
  〔主要主任グループ〕D・E・F
  〔市町村教育委員会グループ〕G・H・I

【全体交流】     グループ協議で出された意見等を全体の場で交流する。
 ・3年間の取組みで変容を感じる。生徒会の執行部がまず変わった。他の生徒も変容が見られるようになってきた。学校全体でいい影響がでてきた。
 ・授業改善については、新大分スタンダードの徹底によって一定の基準で授業ができている。全体
 ・ノーチャイムの取組みは、生徒も教師も意識が変わった。自分たちで考えて行動できるようになっている。
 ・ネーミングが大切である。「学習ステーション」などそれだけで意欲や意識が高まる。
 ・これまでの取組を今後どうのようにつなげていくのかが課題である。
 ・プロジェクトを生徒自身で立ち上げ、意欲的に活動できていた。また取組をレーダーチャートで分析して、改善を考えていた。
 ・1人1人ホワイトボードを使用して学習することは効果的であった。
 ・新しいものを入れないとマンネリしてしまう。
 ・生徒会で決まったお昼寝タイム等の取組は生徒間で差があるのが事実である。
 ・リーダーの意識の差が取組の差として現れている。
 ・「見える」「見せる」をキーワードとして様々な取組を行い、生徒の意欲を高めていった。
 ・生徒の自発的な意識を高めていくには、自信をつけさせることが大切であると感じた。
 ・上級生の姿が大切である。あこがれが行動を変えていく。
 ・自己決定する場が大切であると感じる。授業においても、生徒会の活動においてもである。自ら決定したことはやり続けることに向かっていく。
 ・人から見られたり、評価されたりすることが大切であると感じる。だからこそしっかりと評価の場面を作っていく。
 ・組織的な継続的な取組みでベクトルを合わせることが大切である。
 ・集団ではできるが個に帰ったとき難しさもある。家庭との連携が必要である。
 ・生徒にも教員にも見える取組はよかった。
 ・自分たちで考えたアイデアが実現された時に、次への活力につながっている。
 ・認められた評価は次の活動につながっていく。
 ・次年度の引き継ぎ、継続性が課題である。

【閉会行事】 挨拶:大分県教育庁義務教育課 参事 武野 太
参事 ・本日の協議会は熱を感じた。とても表情がよかった。取組が充実していたということだと思う。
 ・中核校の充実が県全体の中学校の充実につながっていく。
 ・成果としては生徒の意欲的・効果的な取組がたくさんあった。しかし、まだまだ課題はある。生徒の願いや思いの実現に向けて丁寧に取り組んでほしい。
 ・生徒に任せる。これが大切である。この経験をたくさんしてほしい。任せられた経験がないと自発的にはなっていかない。生徒に任せてあげてほしい。失敗をさせないのではなくて、失敗したと時にどのように手立てを行うかが問われている。また、活動後は評価が必要である。意味づけや価値付けが大切である。
 ・生徒、保護者、地域、教員みんながよくなったと実感できるようにこれからも取組を続けてほしい。

 (記録:大分県教育センター 眞田 貴弘)