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令和5年11月24日 ドイツ大使館付武官のペルジケ空軍大佐ら関係者が、ドイツ兵墓碑公式墓参のため来県し、県庁を訪れ、知事を表敬しました。 大分県が管理する桜ヶ丘聖地(大分市・旧陸軍墓地)には、第一次大戦中に大分収容所内で病気により亡くなったドイツ人兵士の墓碑があります。ペルジケ空軍大佐の前任大佐の先祖が桜ヶ丘聖地に埋葬されていた経緯などから、その後もドイツ大使館付武官による墓参が行われています。 佐藤知事は、「皆さんのご来県を心から歓迎します。大佐には、午前中墓参をいただきましたが、このようなイベントを契機に、ドイツと大分県の関わりが今後も深まっていくことを期待します。大分県の由布院は、ドイツの温泉保養地を参考に観光地としての形を作っていった経緯があり、既に貴国と大分県は深い関係があります。大分県は、源泉数・湧出量ともに日本一のおんせん県ですので、ぜひプライベートでもゆっくり大分県に来て、温泉の魅力を堪能していただきたいです」と、歓迎の言葉を述べました。 ペルジケ大佐は、「お忙しい中、このようにお時間をいただきありがとうございます。墓前祭ができ、県庁の方々にもお礼を申し上げたいです。前任者からのこの伝統を引き継ぎ、今後も発展していけたらうれしく思います。日本に来て、習志野や横浜で墓参をしたことがありますが、今も忘れず慰霊をするということは、独日友好関係の深さを表わしていると思います。今日(こんにち)、ドイツ海軍の船が日本に来て自衛隊と合同訓練をし、あるいは、ドイツの州知事が日本を訪れ、経済的交流をしています。そのような独日の動きの中で、本日の墓参も大きな礎になっていると考えます。プライベートでもぜひ大分県を訪れて、ゆっくりと温泉を楽しみたいです」と、日独の今後の発展について期待の弁を述べました。 懇談の後、佐藤知事は記念品として安心院のスパークリングワインを、ペルジケ大佐はドイツ産ワインを贈呈し、お互いの交流を深めました。
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