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豊後高田International Contribution事業協同組合(通称:BIC)は、平成30年に豊後高田市役所、豊後高田商工会議所、株式会社トヨ・テックの3者により設立されました。外国人技能実習生の受入れを積極的に推進するとともに、実習生が安心して学び、楽しく快適に暮らせる仕組みを構築するため、全国初となる官民共同での取組を推進しています。
現在、豊後高田市には千人近くの外国人実習生が暮らし、その住民に占める割合は県内一となっており、地域経済の大きな力となっています。
懇談では、市民との相互理解を促進するため、盆踊りや二十歳の集い、フットサル大会といったイベントへの実習生参加を企画したほか、地域での円滑な生活のため、ゴミ出しや自転車の交通ルール等について、自治体や地元警察署と連携して指導するなど、多岐にわたる支援を行っている様子をお聞きしました。また、実習生から要望のある、公共交通機関の利便性向上や病院・行政手続等における多言語化対応、休日や夜間の日本語教室開催などについてもお伺いしました。
外国人に選ばれ、共生できる地域づくりを目指し実践されている皆さんに感謝を申し上げ、県も市と連携して支援するので、引き続き活躍いただきたいとお伝えしました。
姫島村は、周囲約17kmに約1,700人が暮らし、全域が瀬戸内海国立公園に指定されるともに、「火山が生み出した神秘の島」をテーマとして日本ジオパークにも認定された風光明媚な離島です。
姫島村商工会は、島内69事業者で構成され、経営改善、販路開拓、事業継承、デジタル化推進、各種相談等の事業に取り組まれています。姫島女将の会は、観光客の誘致で島を盛り上げようと、約15年前に島内の飲食店や宿泊施設の女将8名で結成され、「姫島かれい祭り」や「姫島車えび祭り」に参加されているほか、「姫島車えびしゃぶしゃぶフェア」を開催するなど、島の活性化に取り組まれています。
懇談では、島で採取される「長命草」を利用した商品を販売する会社を高齢者3名で立ち上げられた方や、オーストラリアから移住されオージーコーヒーショップを開かれた方などから、高齢者がより活躍するための支援や、インバウンド推進のための環境整備の必要性等についてお話を伺ったほか、離島同士の交流促進へのご要望もいただきました。
商工振興や観光誘致について、熱心な取組を行っていただいていることに感謝を申し上げ、さらに魅力的な姫島村になるよう、県としても支援するので、引き続きがんばってほしいとお伝えしました。
ソニー・太陽株式会社は、昭和53年にソニー創業者の一人である(故)井深大氏が設立し、太陽の家の創設者である(故)中村裕博士が初代社長を務められました。ソニーグループのマイクロホン基幹工場として、開発設計・試作・製造・サービスまで一貫して行っているほか、グループ全体の部品・図面情報等データベースの一元管理やホームページの制作・更新といった様々な業務を担われています。従業員180名のうち約6割が何らかの障がいのあるため、一人ひとりの障がいの特性に合わせて製作された器具等を用いて、それぞれの業務で活躍されています。
懇談では、障がい者の法定雇用率を達成するためだけに雇用している企業等に対し、その意義やメリットを正しく周知する取組を行ってほしい、また、障がい者スポーツにおいて、健常者スポーツと分け隔てなく施設を利用できるようしてもらいたいといったご要望をお聞きしました。さらに、駅のバリアフリー化の推進や、スタートアップ企業の支援、大学の教育費無償化などについてもご意見をいただきました。
皆さまには、平素からのご協力に感謝を申し上げるとともに、障がいの有無にかかわらず、誰もが輝ける大分県を実現するため、今後も引き続き努力していきたいとお伝えしました。