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知事通信「県政ふれあい対話(7月25日:九重町、由布市、竹田市)」

印刷ページの表示 ページ番号:0002252795 更新日:2024年8月1日更新

宝泉寺温泉街の皆さんとここのえペットツーリズム協会(九重町)

 九重町の宝泉寺温泉郷は、泉質に恵まれた豊富な湯と、川のせせらぎが聞こえる自然豊かな温泉地として親しまれています。令和2年7月には豪雨災害により旅館やホテルが被災しましたが、住民らが一丸となって復興させています。令和6年2月には、「ペット連れに優しい観光地」を目指して有志で構成する「ここのえペットツーリズム協会」が発足し、ペット連れ観光客を積極的に呼び込むための環境整備や機運醸成にも取り組まれています。
 懇談では、様々な観光振興への取組をお聞きしたほか、温泉街までの交通手段の確保について、ライドシェアや自動運転の積極的な導入へのご要望をいただきました。また、ペットツーリズムの拡大や、災害発生時におけるペットとの避難方法についてもご意見をいただいたほか、「おんせん県おおいた」のさらなるPRなどについて、意見交換をさせていただきました。
 観光は本県にとって非常に大事な産業であり、大変魅力的な観光地である宝泉寺温泉郷を、さらに発展させるよう取組を継続してほしいとお伝えしました。

宝泉寺写真1宝泉寺写真2

一般社団法人ゆのひら温泉観光協会等の皆さん(由布市)

 約800年の歴史がある湯平温泉は、江戸時代から残る「石畳の道」と花合野川渓谷の自然美など独特な温泉情緒があります。令和2年7月豪雨、令和4年台風14号と、二度の大きな自然災害に見舞われましたが、被害に遭われた家族が大切にしてきた旅館を、一般社団法人ゆのひら温泉観光協会が譲り受け、「石畳の驛 つるや」として新しい観光拠点に改修し、温泉街の復旧、復興のシンボルとして活用しています。
 懇談では、地域に野外常設のアート作品を点在させることで、まちを周遊する仕掛けを創る「ゆのひらアートサイトプロジェクト」などの観光振興への取組についてお聞きしました。また、高齢化による人手不足により、温泉街にある共同温泉の維持管理が難しくなっている状況を踏まえ、温泉をインフラの一つと考え、『おんせん県おおいた』らしい支援を県にも実施してほしいとのご要望もいただきました。
 石畳の風情溢れる景観を守っている皆さんのご尽力に感謝し、県としても、災害からの復旧に全力をあげ、かつてのにぎわいが戻るよう取り組んでいくことをお伝えしました。

ゆのひら写真1ゆのひら写真2

長湯温泉観光協会等の皆さん(竹田市)

 全国屈指の炭酸泉を誇る長湯温泉は、「美肌の湯」として名高く、また、近年の研究では血圧を下げ、血糖値の上昇を抑える働きや大きな疲労回復効果が判明し注目を集めています。「ちょっと湯治」を予防医学として推奨し、保険適用による宿泊料や入浴料の割引、食事処でのサービスなどを受けられる「竹田式湯治パスポート」なども展開されています。
 令和6年は、5月の大型連休後も観光客が増加傾向にあり、その中でもスポーツツーリズムにおいて賑わいを見せているとのことで、特にラグビーは、全国の強豪校が毎年合宿地として宿泊し、他校との交流により競技力向上にもつながる相乗効果が生じているとのことでした。また、炭酸泉を利用した商品の販売促進への協力や空き家の利活用などについてもご意見やご要望をお伺いしました。一方で高齢化等による人手不足により、宿泊者に対して十分なサービスを提供できていないという課題もお聞きしました。
 今後、中九州横断道路などの主要な道路網が完成すれば、観光にとって大きなチャンスとなるため、長湯温泉の魅力をしっかり発信してほしいとお伝えしました。

長湯写真1長湯写真2