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有限会社エム・ナインは、県内有数のトマト産地である竹田市荻町で、規格外のトマトを活用した商品の加工・販売を行う会社として、平成14年に地域の女性9名で設立されました。現在では、トマトケチャップやトマトジュース、焼き肉のたれなど様々な商品を開発され、県内各地のスーパーマーケットや道の駅、百貨店等のほかインターネットでも販売されています。
懇談では、設立までの経緯や全国放送のテレビ番組から取材を受けた際の様子などをお聞きしたほか、最近の物価高騰や酷暑によるトマトの生育への影響等の課題もお伺いしました。
農産加工品は生鮮食品よりも消費期限が長いため遠方へ出荷できるとともに、付加価値をつけることによって高単価で販売することも可能となることから、県農業にとっても重要な部門であり、皆さんには引き続き元気に頑張っていただきたいとお願いしました。
成年後見制度や虐待対応、生活困窮者の居住支援等で活動する一般社団法人権利擁護支援センターが、令和6年5月に女性専用シェアハウス「新町ウィズ」を設立しました。城下町にある築57年の元料亭を国土交通省のモデル事業を活用して改修した建物は、様々な事情を抱える女性が共同生活を送ることができる居室を備えているほか、地域のこども達が立ち寄れる「集いの場」も設けています。
懇談では、地域の高齢化が進み孤立した高齢女性が増加している状況や、当該施設の立ち上げに到るまでの経緯をお聞きしたほか、定年後に竹田市にUターンされた方や県外から移住された方からは、増加する空き家の活用など、地域における課題を伺いました。
先進的な活動へ積極的に取り組まれていることに感謝を申し上げ、県としても竹田市と連携して協力していきたいとお伝えしました。
おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会は、小中学校におけるジオパークの学習やイベントの開催などを通じて、ジオパークの理念の普及や郷土愛の醸成等に取り組まれています。
また、おおいた豊後大野ジオパークガイドは、ジオパークの理念に賛同された地域にお住まいの方々等が養成講座を受講して認定されるもので、現在、約50名が観光客の案内や清掃等の保全活動に活躍されています。
懇談では、平成25年に日本ジオパークに認定されて以来、来年で3回目の更新を迎える豊後大野ジオパークの概要とこれまでの取組についてお聞きしたほか、電動自転車を活用したサイクルジオガイドなどの新たな活動への取組もお伺いしました。
県内に2か所しかない貴重な資源であるジオパークの活用について、これからも官民一体となって盛り上げていきたいとお伝えしました。
大分県立三重総合高等学校は、平成18年4月に、三重高校、三重農業高校、緒方工業高校、竹田商業高校の4校を統合して開校した、県内初の総合選択制の全日制高等学校です。
令和5年度からは、総合選択科目「測量」において、国東高校環境土木科からICT技術を活用した遠隔授業を行うなど、魅力ある学校づくりに取り組まれています。
懇談では、普通科、生物環境科、メディア科学科の生徒さんから、本県農業における今後の展望や空飛ぶクルマの実現性など、県政に対する様々な疑問をお聞きしたほか、地域交通の充実等についての要望やご提案もいただきました。
未来を担う皆さんが、地域の課題や本県の行く末について真摯に考えていることを大変頼もしく感じ、明るい将来に向かって引き続き努力し、大いに活躍していただきたいとお伝えしました。