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日田青年農業研究会連絡協議会は、日田市内の若手農業者で構成された団体です。営農の傍ら「栽培品目の枠を超え、農業と日田の魅力を発信したい」とインターネットラジオ「ひた農らじお」で、日々の活動や悩みなど様々な情報を発信されています。
懇談では、ラジオの収録を通じて会員間のコミュニケーションが図られ、新規参入した農業者との連携にも役立ったといった話をお聞きしたほか、近年の酷暑に伴う生産手法の改善の必要性や新規就農者への支援などについて、ご意見ご要望をいただきました。
未来を担う若い皆さんが、大分県の重要な産業の一つである農業へ楽しく取り組んでいただいていることに感謝を申し上げ、県も日田市と連携し一緒に頑張っていきたいとお伝えしました。
やませみは、日田市前津江町の住民により令和2年に立ち上げられたグループです。生産された野菜の廃棄が多い、孤立した独居高齢者が多い、買い物をする場所が少ないなどの地域課題を解決するため、かつて食堂や食品加工所として利用されていた空き店舗を活用し、配達用弁当の調理や地元産品の販売等を行う「憩いの杜 やませみ」を運営されています。
懇談では、子牛の単価下落や飼料の高騰などにより厳しい状況にある畜産業の現状や増加する鳥獣被害への対応等の課題をお聞きするとともに、こども食堂設置への支援や道路整備促進へのご要望などもお伺いしました。
皆さんには、貴重なご意見をお聞かせいただいたことに感謝を申し上げ、日田市と連携しながら、課題を一つ一つ解決していきたいとお伝えしました。
大分西部地域林業 結衣の会は、日田市、玖珠郡の認定林業事業体のうち13社で構成された団体です。林業に関する技術、知識、課題について共有し資質向上を図るとともに、地域社会への貢献や先端技術の習得、担い手の確保・育成にも積極的に取り組まれています。
懇談では、林業現場を取り巻く現況や課題をお伺いしました。自動化が進み必要不可欠となった高性能機械や燃料となる軽油の価格高騰のほか、後継者となる若手人材の確保が非常に困難となっている一方で、男性の職場と考えられていた林業業界にも、高性能機械の導入等により徐々に女性の参入が進んでいるといったお話もお聞きしました。
大分県における主要産業の一つとして、林業の振興は大変重要であるという認識を新にし、県として引き続き支援していきたいとお伝えしました。
日田、玖珠、九重地域は、日本酒や焼酎、梅酒、ビール等の様々な酒類が同一地域で製造されているという珍しい特徴を持っています。各酒造会社のPRは従来それぞれが行っていましたが、令和5年に9社が「&TENRYO実行委員会」を設立し、イベントの開催等を通じて酒文化の振興や観光客誘致等に取り組まれています。
懇談では、団体設立までの経緯をお聞きしたほか、焼酎を使用したジャパニーズカクテルの勉強会開催等のインバウンド観光客誘致への取組や県西部地域を酒類を中心とした食文化の発信地としていきたいとの展望もお伺いしました。また、県産酒の海外PRや酒蔵巡りなど酒類をテーマにした観光戦略等についてもご要望をいただきました。
各社が地域や業種の垣根を越えて地域の活性化に取り組んでいただいていることに感謝を申し上げ、引き続きご協力いただきたいとお伝えしました。