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筋湯温泉は、標高1,000mの山間に約20軒の宿が点在し、約1,000年の歴史を有する自然豊かな温泉地です。周囲には、飯田高原や九重“夢”吊大橋、九重森林公園スキー場、八丁原地熱発電所などの観光資源が数多く存在し、多くの観光客が訪れています。
令和5年8月には、筋湯温泉街が中心となった事業計画が、観光庁の「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」に採択され、老朽化した施設の撤去や改修など、さらなる活性化に向けて地域の皆さんが一体となって取り組まれています。
懇談では、道路改修への要望や移住者の増加に向けた提案など、様々なご意見をお聞かせいただきました。
貴重なご意見をいただいたことに感謝を申し上げるとともに、魅力が満載の筋湯温泉が、今後も発展していけるよう、いただいた課題についてしっかり取り組むとともに、県も情報発信していきたいとお伝えしました。
久留島武彦記念館は、玖珠町出身の童話作家・口演童話家・教育者であり、「日本のアンデルセン」と呼ばれた久留島武彦氏に関する資料を展示・保存し、業績を伝える記念館として平成29年4月に町立博物館として開館しました。
当日は、久留島武彦氏の研究者でもある金成妍館長から、子供たちの郷土愛を醸成するため、副読本を町内の小学校に配布する取組や、同館を訪れた人のみならず、学校や高齢者サロンの場を通じて久留島武彦氏の功績を伝えるボランティアガイドの方々の活動についてお聞きしました。
同館では、久留島武彦氏生誕150年となる来年に向け、特別企画展を予定しているとのことで、県もPRに協力いただきたいとの要望もお伺いしました。
久留島武彦氏が子どもたちに素晴らしい影響を与え、教育に大きな功績があったことを改めてよく理解できたことに感謝を申し上げるとともに、生誕150周年に向けて、県としても情報を発信していきたいとお伝えしました。
農事組合法人あさひ営農組合は、集落内の高齢化が進み、農家個々での農地の維持管理が困難になることが予想されるなか、地域の農地を守り、安心して預けることができる団体として設立されました。主要経営品目として主食用米である「なつほのか」や、家畜の飼料となるWCS用米などを栽培しています。
当日は、設立までの経緯や、高齢化が進むなか将来に渡って地域の農地を守るために工夫をこらして地域全体で取り組んでいる皆さんの活動についてお聞きするとともに、農業後継者の問題や鳥獣被害対策など様々な課題についてご意見、ご提言をいただきました。
市とともに県として皆さんのご意見を踏まえて課題に対応していくことをお伝えしました。
また、農事組合法人あさひ営農組合では、水田に普段より多く水をためることでダムのような働きを持たせ、河川の流域全体で水害を防ごうという「流域治水」の取組である「田んぼダム」の実証実験を行っています。
懇談後には、現地にて実際の田んぼダムの設備を見学させていただきました。
日田木材協同組合は、全国有数の林業地である日田地域で明治15年に設立され、製材工場52社を会員として、製材品の乾燥や木材市場販売、輸出等に連携して取り組まれ、地域林業の発展に寄与されています。
日田資源開発事業協同組合は、市内の製材工場や木材市場から排出される樹皮を肥料として販売するとともに、木材乾燥用の蒸気を乾燥工場に提供するなどの事業を展開され、SDGsにも貢献されています。
懇談では、日田木材協同組合の方々から、アメリカや中国など海外への木材輸出状況などをお聞きするととともに、日田資源開発事業協同組合の方々からは、木材資源の有効活用の取組等についてお聞きしました。
また、県産材の更なる活用や木材輸出促進のための港湾整備の要望など、今後の林業振興にかかる様々なご意見、ご提言をいただきました。
環境問題として資源を有効に活用していく上でも、そして日田の産業を発展させていくためにも林業、木材産業が大変重要なので、いただいた意見を踏まえ、これから一緒になって進めていきたいとお伝えしました。
懇談後には、樹皮を燃料とするボイラーと発生した蒸気を活用した木材乾燥機を見学させていただきました。