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知事通信「県政ふれあい対話（9月7日：佐伯市）」
にいなめファーム推進協議会（佐伯市）
にいなめファーム推進協議会は、佐伯市上浦の大浜、蒲戸、福泊地区の皆さんが、耕作放棄地の解消と地域の活性化を目的として、令和元年に発足させた団体で、荒廃した水田を活用した野菜や花の栽培、放課後児童クラブの子ども達への農業体験、敷地内の六反池の整備などの活動を実施されています。
懇談では、にいなめファームにて皆さんの活動や地域の課題等をお聞きしました。
耕作放棄地を利用した野菜の栽培では、道の駅などに出荷しているほか、作付けしている芋の「黄金千貫」が、地元佐伯の蔵元で焼酎の原料に使われるほどになっているとのことです。また、花の時期になれば多くのアマチュアカメラマンや観光客が訪れるほか、地元の中学生が自然学習などを行っているそうです。
素晴らしい自然がある場所であり若い人にも住んでいただきたい、また、現在栽培している作物以外にも野菜の周年栽培ができるように拡大していければよいですねとお伝えしました。
懇談後は、皆さんと共にほ場や六反池を巡り、丁寧にご説明いただきました。
就労継続支援B型事業所 太陽農園（佐伯市）
太陽農園では、「障がいがあってもなくても人生を楽しめる環境づくり」を目指し、障がいのある皆さんが、木工製品やミックスナッツ、地元の蒲江産ウルメイワシなどの多彩な食材を燻製した商品等を作っています。
懇談では、11年目を迎えた木工作業（グリーンクラフト）と7年目を迎えた燻製製造（燻製屋 燻々）の取り組みを中心に、皆さんとお話しました。
熊本地震による受注減などの様々な困難を経て、太陽農園の製品が、皆さんの頑張りで佐伯市のふるさと納税の返礼品となり、今では沢山の注文を受けるまでになった経緯などをお聞きしました。また、バリアフリー、行政文書、介護保険サービスについてなどについて、ご要望をいただくとともに、皆さんが作られている「TSUminiki（ツミニキ）」という新しい積木の木工製品やナッツなどの燻製製品をご紹介いただきました。
障がいのある方が安心して暮らせる社会を作っていくことは自治体の大変重要な役割であり、県も市町村も、そのような社会を目指していくため努力したいとお伝えしました。
よのうづ国際交流の会（佐伯市）
よのうづ国際交流の会は、佐伯市米水津地域にお住まいの外国人技能実習生の生活支援や地域との交流などを実施しています。
現在、米水津地域だけでも、ベトナム、ミャンマー、インドネシアなど様々な国々から約110名の方々が技能実習生として、主に水産加工業に従事されているそうです。
当日は、技能実習生の生活を支援している佐伯市あまべ商工会米水津支所の方から、日本語教室や防犯・防災講習などの活動についてお聞きするとともに、技能実習生の受入企業の方とベトナム出身の実習生から、現状や日々の生活などについてお聞きしました。
受入企業の方からは、貴重な人材である技能実習生に地元に定着していただくため、防犯、防災に気をつけるなど技能実習生の皆さんに寄り添い見守りを続けている様子についてお話がありました。
外国から来られた技能実習生の皆さんが大分で貴重な人材となっていることを前提に、どのような施策がよいか考えなければならないこと、また、地元の方々が技能実習生の皆さんを大事にしていること等を国に発信していくととともに、県としても制度の変わり目でもあり重要なテーマと考えて市と連携したいとお伝えしました。
佐伯広域森林組合（佐伯市）
佐伯広域森林組合は、平成2年に、佐伯市、弥生町、本匠村、宇目町、直川村、蒲江町の6森林組合が広域合併し設立されました。
50年周期で植林、間伐、伐採、製材を行う「佐伯型循環林業」を実施するとともに、大規模な木材の加工、乾燥、バイオマス施設を整備し、高品質な製材品の安定供給体制を構築しています。
懇談では、特徴的な「佐伯型循環林業」について詳しい説明をお聞きするとともに、組合の運営状況や林業を取巻く課題などについてお聞きししました。
また、2×4（ツーバイフォー）材の加工を目的とした新工場の建設計画では、外国産の牙城でもあった2×4材市場への参入に佐伯全域で意欲的に取り組み、工場建設前でも予約が入りはじめている状況等についてもお話がありました。
「佐伯型循環林業」など、将来に向かって伸びていくモデルが出来ている組合の取組をお聞かせいただいたことに感謝を申し上げ、懇談後には、組合の施設や新工場建設予定地を見学させていただきました。
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