令和5年10月3日知事定例会見
動画は「おんせん県おおいた公式」へ
日時:令和5年10月3日(火)13時30分~
場所:第一応接室
記者会見時に配布した資料を掲載します。
マイナビ ツール・ド・九州2023について
九州各地を走る国際自転車ロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」が今週末から始まります。
10月6日(金)福岡県から始まり、熊本県での開催を経て、大分県でのレースが最終日で、オートポリスから日田市街地までの129キロとなっています。
本大会は国際自転車競技連合の公認レースとして開催されます。
海外から8チーム、国内から10チームが参加します。
大分コースは、全長129キロで、オートポリスを3周してから外に出て、日田市役所近くの大原八幡宮付近の周回コースを5.5周してのゴールになります。
午前11時半にスタートしまして、約3時間、時速約40キロのスピードで争われるレースになります。
フィニッシュ地点では、レースのライブ映像を流したり、大会に合わせてマーク・パンサーさんなどのゲストが登場するステージやご当地のグルメ、県産食材を使った飲食ブースの出展などが行われます。
また、日田駅前で地元の有志の方々によるお酒のイベントも開催されます。
こういう形で、サイクルスポーツの普及、あるいは観光客の誘致など、地域の元気づくりにつなげていきたいと考えています。
10月7、8日には全国シクロサミットが佐伯で開催されます。
佐伯市の田中市長が自転車を活用したまちづくりを推進する、全国市区町村会の会長ということで自転車の取組をしており、今回は片山右京氏の講演なども実施されます。
先週末はサイクルフェスが大分市で開催されたり、ツール・ド・耶馬溪や椿ヶ鼻ヒルクライムレースなども開催され、県内各地で自転車を使ったまちづくりの取組が行われています。
来年もまた参加をしたいと思っていますし、参加する県がさらに増えていくと大変良いなと思っています。
また、スパークルおおいたが大分代表として参加をします。
地元のチームとして、活躍していただきたいと思っています。
マイナビ ツール・ド・九州2023 [PDFファイル/1.79MB]
令和5年度大分県農林水産祭「おおいたみのりフェスタ」の開催について
令和5年度の大分県農林水産祭「おおいたみのりフェスタ」を10月21日(土)22日(日)に別府公園で開催します。
今年は農林部門と水産部門合同での開催予定です。
4年ぶりの通常開催となり、ふるさと産地直売コーナーや畜産コーナー、パンカフェや木工教室などのブースが出展されます。
また、来年11月10日の「豊かな海づくり大会 おおいた大会」をPRするブースも設けます。
ステージイベントでは、県内農業系高校の学生が、いけ花の美しさを観客の判定で競う「花生けパフォーマンス」や、「こども小潮太鼓」の演奏などを予定しています。
イベントを通じて、消費者と生産者が触れ合い、県産の農林水産物のよさを、ぜひ再確認していただいて、消費が盛り上がる場になればと思っています。
来場者はコロナ前では約7万人がお見えになっていましたが、昨年は入場制限を設け1万5,000人でした。
令和5年度大分県農林水産祭「おおいたみのりフェスタ」概要 [PDFファイル/66KB]
令和5年度大分県農林水産祭「おおいたみのりフェスタ」ちらし [PDFファイル/1.04MB]
第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~1年前プレイベント「おおいた海(うみ)博(はく)」の開催について
いよいよ来年の11月10日に第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~が開催されます。
その1年前のプレイベントとして、「おおいた海博」というイベントを11月4日(土)に別府港第4埠頭で開催します。
来年度の大会本番を想定して稚魚の放流や海上パレードを実施します。
また、さかなクンやglobeのKEIKOさんとマーク・パンサーさんによるトークショー、魚のつかみ取りや海ごみ探しのワークショップなど、海に関する様々な体験企画を実施する予定です。
全国豊かな海づくり大会は、海の幸の魅力発信、水産資源の保護・管理や、環境保全の大切さを発信していくという目的もあります。
大分の様々な食の魅力に触れていただくとともに、環境の大切さや、海の生き物に触れていただく機会になればと思います。
第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~1年前プレイベント「おおいた海博」チラシ [PDFファイル/1.83MB]
第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~1年前プレイベント「おおいた海博」概要 [PDFファイル/197KB]
津波災害警戒区域の指定について
平成23年の東日本大震災を契機として、その年の12月に施行された「津波防災地域づくり法」に基づく、「津波災害警戒区域」について、本年3月、佐伯市、臼杵市、津久見市で指定を行いました。
今回、別府市、中津市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、姫島村、日出町の8市町村において指定することとしました。
この「津波災害警戒区域」に指定をされますと、区域内の事業所などに、法的義務が発生します。
具体的には、宅地建物取引業者が区域内の土地売買やアパートの賃貸契約等の際に、重要事項説明が義務づけられます。
また、医療・社会福祉施設や学校など、避難に配慮を要する方が利用する施設には、避難確保計画の作成や避難訓練が義務づけられます。
何としても津波から人命を守るという考えのもと、警戒区域を指定することにより、円滑な避難の推進などにつなげていきます。
詳細な説明は、この会見後、担当の建設政策課から行うこととしています。
津波災害警戒区域の指定について [PDFファイル/429KB]
津波からの確実な避難に向けて~「津波災害警戒区域」指定のお知らせ~ [PDFファイル/1.5MB]
記者質問
津波災害警戒区域の指定
(記者)
大分市の津波災害警戒区域の指定が遅れている理由。
(佐藤知事)
津波防災地域まちづくり法では、想定される最大クラスの津波を対象としなければならないことになっています。
大分市の大部分は、発生確率が非常に低いものの、別府湾地震が最大の津波になりますので、別府湾地震を対象として作業することが必要となります。
これまでは南海トラフ地震を想定しておりましたので、想定される津波が変わると、浸水範囲や浸水の深さなども変わってきます。
避難計画等の見直しが必要となり、津波災害警戒区域の指定に向け、課題の整理、調整等を進めているため時間がかかるということです。
(記者)
人口が集中しているエリアなので、急ぐ必要があるのでは。
(佐藤知事)
できるだけ早くやっていただくことが大事だと思いますが、ハザードマップは、南海トラフを想定したものが既にできており、既存のものとの調整に時間を要しています。
ただ、できるだけ早く調整をしていただいて、作成をしていただければと思います。
(記者)
津波災害警戒区域が11月下旬に指定されると、住民はどのように生かしていけばいいのか。
(佐藤知事))
津波災害警戒区域されると、医療機関や社会福祉施設で、避難計画を作り、訓練をするすることなどが必要となります。
県民の皆さんには、指定区域をまずは知っていただき、計画づくり等において、県や市町村と連携していただければ思います。
旅割電子クーポン
(記者)
先日県が公表した、大分旅割電子クーポン不正取得について県の責任はどのようにとらえているか。
(佐藤知事)
観光産業の応援をしようということで進めてきている事業について、こういう事案が発生したことは大変残念です。
旅館の方からの申請について、できるだけ迅速にこたえないといけないというところが優先をしてしまって、一つずつしっかり確認をするというところが足りなかったという点では県にも落ち度があると考えます。
現在も事業中でありますし、今後も新しい事業を年末や来年のデスティネーションキャンペーン期間中に実施予定ですので、その時は、このような不祥事が発生しないように、不正が起こりそうになったときに、素早く検知できるように、しっかりと取組をしていくことが大変重要だと思います。
コロナ禍で大変厳しい状況が続いてきた中で、これから反転攻勢をしようという時期に、導入された施策についてこのような不正が行われたというのは、大変残念でありますし、また大変遺憾であると思っています。
(記者)
全貌把握の目処はいつになるのか。
(佐藤知事)
目処については、まだわかりません。
(記者)
県の落ち度があったとは、具体的にどういったところか。
(佐藤知事)
宿泊施設からのリクエストに応じることを優先し、クーポンが適正に執行されているかについて、帳簿や宿泊名簿を見ながら確認することがしっかりと行われていなかったという意味で落ち度があるかなと思います。
(記者)
県はどのようなチェック体制だったのか。
(佐藤知事)
個々具体的に聞いていませんが、事業をするにあたっては、適正に、しっかりと目的に沿って、不正が発生しないように実施していくことが行政の事業執行では必要不可欠です。
事業の委託をしても、委託先に適正に業務執行の義務づけをするということが必要になってくると思います。
業務進捗が適正に出来ているか確認をすると不正の検知ができたと思いますが、それがやはり大変遅かったということだと思います。
もっと早く検知ができないといけないと感じます。
(記者)
別府市の業者は、弁済の意思はあるが交渉の途中で打ち切られて突然告発され戸惑っているというような発言があったが、交渉の経緯はどうなっているのか。
(佐藤知事)
私が報告を受けている限りは、交渉の段階でなかなか要領を得ないとのことです。
例えば、宿泊帳簿を見せていただくようにお願いするなど、いろんな調査を今までやってきていますが、それに対して必ずしも誠実に答えていただいていないと報告を受けていますし、県として判断をしています。
そういうこともあり、告発をしたと考えていただければと思います。
JR路線の存廃
(記者)
10月から改正交通再生法の施行で、自治体と鉄道会社が話し合う再構築協議会の制度が始まった。
協議会設置に対する考え方と、今後の県内のJR路線の存廃に対する考え方を。
(佐藤知事)
JRの日豊本線、豊肥本線、久大本線はそれぞれの地域を結ぶ、基幹路線になっていますので、地域住民の皆さんにとって大変大事な生活や観光の足になっています。
各路線がすぐに存廃の議論にされるような路線ではないのではないかと考えています。
ただ、JR九州も、採算性の観点からいろんな議論をされていると思いますので、JR九州からのお話があれば、それを踏まえて検討していきたいと思っています。
宇宙港
(記者)
先月27日にシエラ・スペースと、三菱UFJ銀行、兼松株式会社、それから東京海上日動火災保険株式会社が戦略的パートナーシップを結んだ。それによってドリームチェイサーが、大分空港に降りてくる可能性がさらに高まったのではないか。
さらに、経済波及効果については、ドリームチェイサーが大分空港に降りてくれば、日本全体で約3,500億円、大分県内だけでも350億円あると言われている。
このことについての受け止めは。
(佐藤知事)
この度、三菱UFJ銀行、兼松株式会社、東京海上日動火災保険株式会社が出資をしたということで、シエラ・スペースの技術が高く評価されて、各社が経営に参画していこうという判断がされたということだと思います。
そういう意味で、シエラ・スペースが大変有望であるということを改めて評価をしていることも確認できたと思います。
一歩先に進んでいったことは大変望ましいことだと思います。
大変大きい経済効果があるのは間違いありませんし、人材育成や中小企業産業の振興については引き続き取り組んでいきたいと考えています。
(記者)
今回の出資は心強いと考えているか。
(佐藤知事)
大変心強いです。
ビックモーター
(記者)
ビックモーター中津店について、原状回復したいという話がありましたが、その後の対応状況は。
(佐藤知事)
原状回復されていることが確認できました。
9月25日に作業着手して、9月28日に作業が完了したということです。
日米共同訓練
(記者)
再来週から日米共同訓練始まると思うが、大分県を取り巻く防衛に関する現状についての受け止めは。
(佐藤知事)
国の責任において実施をされるものだと考えています。
地域住民の不安解消や安全確保のための万全の措置を講じるように国に要請しておりますがそれがしっかり守られるように注視をしていきたいと思います。
守らないときには、また申し出をしていくことになろうかと思います。
弾薬庫も同じでありまして、基本のところはやはり国の責任において実施するということでありますが、安全対策や地域住民の皆さんに対する説明をしっかりやってもらいたいと思います。