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令和6年12月17日知事定例会見
動画はYouTube「おんせん県おおいた公式」へ
日時:令和6年12月17日(火曜日)13時30分~
場所:第一応接室
記者会見時に配布した資料を掲載します。
今年の振り返り
今年最後の定例会見にご出席ありがとうございます。
今日は1点だけなんですけど、今年の振り返りということでご説明させていただければと思います。
まず、相次ぐ自然災害と書いていますけども、今年も災害が非常に多い年でありました。
元日の能登半島地震、そして県内でも4月17日に豊後水道を震源とする地震が発生しました。
そして6月30日からの大雨の影響により、日田市の国道386号の三郎丸橋が被災をしたというようなこともありました。
8月8日には、日向灘を震源とする地震が発生し、初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。
さらに台風第10号。これも各地に大きな被害をもたらしまして、そういう意味でも今年1年通して、日頃からの災害への備えの重要性を改めて認識をしたところであります。
大変災害が多かったんですけど、不幸中の幸いで、大分県内で災害死、それから災害関連死がともにゼロだったというのはよかったなと思います。
出水期の前に、県と市町村で土砂災害が発生しそうなところの点検を行ったほか、三郎丸橋が被災をした後は、橋脚がえぐられているようなところがないかなど、県管理のすべての橋を点検しました。
何より、台風第10号のときもできるだけ早く避難をしようということで、多くの県民の皆さん、住民の皆さんが、危なそうだというときに躊躇なく避難をしていただいたというのが、災害死ゼロに繋がっているんじゃないかなと思います。
能登半島地震等の経験を踏まえて取り組むべき課題は多いので、防災計画の見直しなど、いろんな取組をしてきております。
補正予算では、簡易トイレの備蓄増など、いろいろと対策もしてきておりますけれども、またさらに、災害への備えを、新年度においてもしっかり進めてまいりたいと思います。
2つ目の話題です。9月に新たな長期総合計画「安心・元気・未来創造ビジョン2024~新しいおおいたの共創~」を策定しまして、これを、県民の皆さんにも知っていただきながら、安心・元気・未来創造の大分県づくりを共に共創してまいりたいということで取り組んできております。
市町村長の皆さんとも、市長会や町村会で意見交換も行いましたし、また県民会議で議論していただいて、会長は北野大分大学学長にしていただきました。それから令和5年度は40団体、今年度も30団体ぐらい、「県政ふれあい対話」ということで県内各地にお伺いをして意見交換をさせていただきました。
そこでの議論やいただいた提言なども含めて、今、一緒に新しい大分を創っていこうという取組をしているところであります。
あわせて「大分県行財政改革推進計画2024」を策定をしまして、特に効率化という分野では、DXの推進、それから県の行政、あるいは県民の生活や社会を取り巻く状況が大きく変化をしておりますので、昔は大変重要でしたけど今は不要であるとかですね、重要性が低くなったところはしっかり整理をして、代わりに新しく取り組んでいかなければならないところについて取組をしていきます。これからも財政基盤をしっかり確保するなど行革を進めていきながら、必要な施策を進めていく体制を整えましたところです。
そのほかにも、4月から県立中央支援学校が開校しましたし、6月にはこどもの生活実態調査やヤングケアラー調査を行い、こどもの状況に応じた適切な支援につなげていくように努力をしております。また、夜間中学は爽風館高校の中に令和8年4月に開校することにしています。
それから遠隔教育について、令和7年4月からスタートして県内の普通科に広げていきますけれども、この準備も今年かなり進んできたかなと思います。
また環境では、今までの「おおいたうつくし作戦」を衣替えしまして、10月から新たな県民運動として「グリーンアップおおいた」をスタートさせました。環境の取り組みが、同時に経済あるいは国際的にも必要とされるさまざまな要請にも応えるような対応にもなってきます。またJ-クレジットの活用なども含め「グリーンアップおおいた」ということで、さらに環境の取組を充実させます。
それから次に交通ネットワークの構築ということで、3月には中津日田道路の一部を形成する三光本耶馬渓道路のうちの田口IC~青の洞門・羅漢寺ICが開通しましたし、中九州横断道路では大分~犬飼間が「都市計画・環境アセスメントを進めるための調査」ということで、要するに環境アセスメントを現在実行中でありますけれども、必要なことを早くやって着工につなげていこうということで取組をしております。
それから、10月には「愛媛・大分交流会議」が開催され、私をはじめ大分県庁の職員が松山まで行きまして、愛媛県の中村知事と「坂の上の雲ミュージアム」で議論を行いました。
観光振興、防災対策、豊予海峡ルート構想の早期実現などに取り組んでいこうということで、大変有意義な意見交換ができたと思います。
それから、明るい話題ということでは、4月から6月まで「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」を開催しました。
おんせん県おおいたの魅力を発信できまして、福岡と一緒にやれたのもよかったなと思います。例えば、大友氏にゆかりのある戦国武将、福岡県柳川藩主の立花宗茂の居宅(旅館)等が組み込まれた魅力的なコースを、大分だけ、福岡だけじゃなくて、両県をまたがるところで発信ができました。
このように福岡と大分の関係は非常に深いですけども、いろいろな連携をしながら取り組みができました。経済波及効果も約146億円となりました。
それから、県立総合文化センターがリニューアルオープンし、こけら落とし公演として
24回目を迎えました別府アルゲリッチ音楽祭も開催しました。
マルタ・アルゲリッチさん、ヴァイオリンのギドン・クレーメルさんなどの世界の巨匠に演奏していただくという本当にこけら落としにふさわしいものになりまして、こういう音楽を大分で聴けるっていうのはもう大変素晴らしいなと改めて思いました。
それから7月から9月にかけて、パリのオリンピック・パラリンピックでも、本県ゆかりの選手の活躍がありましたし、また7月下旬から高校総体のインターハイが北部九州4県で開催され、県内でも大分市のレゾナック武道スポーツセンター、中津市のダイハツ九州アリーナなどいろんなところで競技が行われて、大分の選手が非常に活躍をしてくれました。
それから、「マイナビ ツール・ド・九州」では、今年が2回目ですけど、別府のAPUをスタートして、日田にゴールというのが非常によかったです。来年は、佐伯市と宮崎県延岡市の県境をまたがるレースが行われます。
それから11月には、天皇陛下・皇后陛下をお迎えいたしまして「第43回全国豊かな海づくり大会」を開催しました。
ちょっと小雨が振っていましたけど、県民の皆さんに沿道でお迎えをいただきましたし、また片方で、天皇陛下・皇后陛下からいろんなお声がけをいただきました。
例えば、小学生・中学生が作りました絵や書道、作文も素晴らしかったとお声かけいただきました。あと、漁業関係者の方との意見交換もありました。
こういう行事は、漁業という産業に携わっていらっしゃる皆さんや自然を大事にしている皆さんにとって励みにもなっているんじゃないかなというふうに思います。
その翌週には「大分国際車いすマラソン」、今年で43回目ですけど、スイスのマルセル・フグ選手が残念ながらその前のレースで怪我をして来県できませんでしたが、カテリーヌ・デブルナー選手も出場しました。鈴木朋樹選手は2位で、中国の選手が初優勝だったですけどね、世界のトップクラスが来県しましたし、また工藤金次郎さんは98歳で舞鶴橋の手前までではありましたけど、今年も元気に走っていただきました。
12月には、岐部笙芳(きべ・せいほう)さんが、竹工芸で人間国宝に認定されたということもあり、県民栄誉賞を贈らせていただきました。生野祥雲斎先生以来50年ぶりということであります。
竹工芸ということでありますけど、こういう方々の活躍が、県民の皆さんに元気と感動を与えていただけたんじゃないかなと思います。
それ以外にも、大分―ソウル線のデイリー運航など、いろいろなことがありました。
台湾プロモーションに私も行きましたし、米国プロモーションは桑田副知事が行きました。
災害が多かったんですけども、総じて明るい話題も多かったのではないかなと感じております。
片方で物価高、人手不足など喫緊の課題も多く、補正予算も9月と12月の2回にわたり編成をいたしましたけども、生活に身近な非常に大きないろんな混乱も生じておりますので、しっかりと課題に対応しながら進めていきたいと思います。
令和7年につきましても、県民の皆さんが幸せに安心して笑顔で暮らせる大分県づくりということで取り組んでいきたいというふうに考えております。
引き続きよろしくお願いいたします。
私の方から振り返りは以上なんですけどもうひとつ。
来年がいよいよ宇佐神宮の御鎮座1300年であり、それを記念しまして、「八幡信仰の至宝」という展示会を、来年の1月24日から3月2日まで、宇佐にあります県立歴史博物館で行う予定にしております。
八幡様が御鎮座されましたのは、宇佐の小椋山というところでありまして、そこに、座られてから1300年ということであります。
この企画展では、国宝2件、重要文化財7件を含む全部で44件の貴重な文化財を展示しますけど、多くのものは歴史博物館にあるのではなく、いろんなところから借りてくる予定になっています。
チラシにある木造の像は、木造女神坐像といいまして、杵築市の八幡奈多宮からお借りをします。
その他にも、国宝の孔雀文磬(くじゃくもんけい)や木簡のほか、青白磁の壺、勝色威具足(かちいろおどしぐそく)等を展示します。勝色威具足を所蔵しているのは熊本県の藤崎八旛宮です。
八幡宮の総本山は宇佐ですけど、八幡宮は全国にありまして、その中で言うと宇佐神宮は一番格式が高く、その次ぐらいに杵築市の奈多八幡宮が高いそうです。
文化財を展示するとともに、イベントとしまして、別府大学の飯沼先生に、“八幡神とはなにか”という講演をしていただいたり、博物館から宇佐神宮までを歴史ウォーキングということで、5キロぐらい歩きながら、地域のいろんな歴史的な文化財を見ていただいたりということを予定しております。
4月から大阪・関西万博が始まりますけれども、ぜひ世界からお見えになったいろんな方々に大分にも来ていただいて、大分の文化や歴史も見ていただこうということも今準備をしているとこであります。
その第一段階が歴史博物館の展示会になりますのであわせてご紹介をさせていただきました。
配 布 資 料:今年の振り返り(令和6年の主な出来事等) [PDFファイル/579KB]
記者質問
・令和7年の展望について
(記者)
大分県としての令和7年の展望は。
(佐藤知事)
はい。先ほどご説明しました安心・元気・未来創造を柱とした長期総合計画を本格的に始めるのが来年からではないかなと考えております。
例えば広域交通ネットワークについて言うと、1月にシンポジウムも予定をしておりますし、それから特に安心の分野では、災害に強い県土づくりをさらに進めていかないといけませんし、こども子育てや人口減少への対応、そして、観光の振興、万博もありますし、それからホーバークラフトが不定期就航して今まで合わせて4日間周遊していますけど、ほぼ満席で乗っていただいております。
1隻定員80人、1日4隻で4日間ですから、多くの方に乗っていただいております。そういうものも新たな魅力になると思いますし、観光や産業の振興、それからやはり半導体産業等をはじめとしました企業の誘致等、一言で言いますと、安心・元気・未来創造の長期総合計画を実行する元年になると考えております。
市町村や各種NPOはじめ団体の皆さん、産業、企業の皆さんと、住民の皆さんと一緒に共に進めていくということを来年やっていきたいと思っております。
・今年の漢字について
(記者)
今年1年間を漢字1文字で振り返るとどの漢字か。
(佐藤知事)
(「共」の書を出しながら)
「ともに」といいますか「きょう」といいますか、例えば市町村長の皆さんと「新しいおおいた共創会議」を行っていまして、今年度も一緒に議論しながら大分県、各市町村づくりを進めてきました。
それから先ほどもご紹介をしましたけども、「県政ふれあい対話」で各地域にお伺いをして、昨年度が40団体の皆さん、それから今年度も30数団体、おそらく年度にするとまた40ぐらいになると思うんですけど、皆さんと意見交換しながら、どういうところに課題があるかとか、あるいはどういう大分県にしていきたいかとか、そういう議論を共に行ってまいりました。
共に一緒に、「共創」は、「共に創る」ですね、クリエーションの「創」ですけども、「共創」をしていこうということで取り組んできましたので、これある意味で県庁の中も同じで、令和7年度予算に特別枠「新しいおおいた共創枠」を25億円設定し、県職員みんなで考えながら、共に創っていきましょう、ということをやってきましたし、来年以降もそういう気持ちで取り組んでいこうということでこの「共」の字にしたいと思います。
(記者)
ちなみに迷った漢字はあるか。
(佐藤知事)
迷った漢字は特にないです。
・今年直面した課題について
(記者)
この1年間、大分県が直面した印象的な課題は。
(佐藤知事)
やはり人手不足は大きな課題になっているなというのを改めて感じました。
例えば、農林水産業の方々と「県政ふれあい対話」で意見交換をしたときに、林業のニーズ自身が高まっていることが分かりました。
円安もあり、国産材の需要が増えていると。
ただ、木材を切り出して製材所に運んでという仕事を担ってもらえる人をいくら募集しても採用ができていませんということで、人をいかにしっかり確保するか、そしてずっと長く働いてもらうかというのが大きな課題ということを聞きました。
賃上げをできるだけ進めていって、そして、賃上げがまたすぐ価格転嫁できないと経営が成り立っていかないので、価格転嫁を円滑に進めていこうという取組を今年1年かけてずっとやってきました。
結論として、例えば、最低賃金も954円ということで55円上がって、いろんな人手不足の対応のための処遇の改善でありますとか、環境が少しずつは改善されているところもありますけれども、価格転嫁をしっかり進め、賃金と物価の好循環が実現できたというとこまではまだいっていない。しかし、実現できる入口ぐらいまできているかもしれないと思いますので、そういうところが課題としては非常に大きいと思います。
課題について言うと、他には、振り込め詐欺など犯罪がだんだん増えてきていますし、交通事故も減ってきてはいるんですけど、これから年末にかけてまた注意をしていかないといけません。関東地域で発生しているSNSで実行犯を募って高齢者の家に入って強盗を働く事件は、今のところまだ大分県では発生してない状況ではありますけど、ロマンス詐欺や投資詐欺は大分県でも増えています。
凶悪な犯罪が大分県で起きないようにしっかりやっていくことで、先ほどの詐欺について言うとやはり「こういうのは詐欺ですよ、気をつけないといけませんよ」という広報PRをしっかりしていくことがより一層必要になってくると思いますので、特に県警がしっかり取り組んでくれていますけど、そういうところも課題としてやはり大事かなと思います。
・知事公舎の活用について
(記者)
婚活イベントや高校生との意見交換会等あるが、改めて知事公舎の活用について考えを。
(佐藤知事)
知事公舎は公舎でありますので、ある意味で公的ないろんな活動の場ということで、今年も婚活イベントのほか、「ブロックス(BLOCKS)」という建設業で活躍する女性の方と工業高校・高専・大学の工学部で建築・建設・設計を学ぶ学生さんたちとの意見交換会もやりました。
別に公舎じゃなくてもいいんですけど、公舎ってどんなところかなという関心のある方もいますので。
ブロックスの意見交換会では、今までやはり建設業というとどうしても男性の職場という印象が強かったんですけど、女性が非常に活躍していることが参加して改めて分かりました。
例えばチームで働くことが必要になってきていて、道路や建物を作るときに周辺の住民の皆さんとも意見交換しながらコミュニケーションしながらやっていくっていうことがますます必要になってきています。
もうひとつは機械ですね。IT等により、力持ちじゃないとできない仕事が減ってきているということなんですね。女性の力で十分やれる、むしろ、コミュニケーション能力を生かせるような仕事が増えていることが分かって、そして片方で課題としては、例えば工事現場の着替えの場やトイレの整備がまだまだ十分に行き届いてないところもあるし、それから参加いただいた建設業の社長さんによると、昔だったら、結婚・産休で職場を去られた方もいるんですけど、そういう方々にぜひ働き続けてもらいたい、とのことでした。
やっぱり、女性が貴重な戦力になっているということです。
そのためには何をすべきかというようなことが意見交換でよく分かったということもお話がありました。
それは「BLOCSKY(ブロクシー)」っていう小冊子みたいなのを作ってですね、建設業で女性に活躍してもらうという活動をずっとしてもらっているんですけど、そういうふうなことも公舎でやってもらっています。
それから、去年暮れに、新聞社の特集の取材として対談の場を公舎で作ってもらいましたけど、公的な建物なので、またさらに来年以降もいろんなイベントや事業をやってもらうと大変いいなというふうに思います。
県庁の中であったりとか、ホテルであったりするのと比べるとちょっと準備が大変かもしれませんけど、だんだんシステマティックにやれるようにもなると思います。
希望があればぜひ積極的に活用してもらえればと思っています。
・ホーバークラフトについて
(記者)
ホーバークラフトの就航に関して何か新情報は。
(佐藤知事)
新しい情報は特にないのですが、さっきお話しましたのは、土日の周遊が始まって、2日間が横風で欠航になりましたけど、4日間4便運航が行われまして、ほぼ4日間は満席に近い形です。
非常に関心を持っていただいているなというのを改めて感じております。
定期航路の方は、定期就航する前に、安全確認の検査に合格しないといけませんから、今、大分第一ホーバードライブがその準備を今していると聞いています。
今週か来週ですね、そういうタイミングを考えているのではないかというふうに聞いておりますけど。
これは大分第一ホーバードライブに取材していただければと思います。
安全確認の検査に合格すると、年末年始で定期便も就航できるかもしれないです。
(記者)
周遊・空港アクセス含め、県外に向けてメッセージを。
(佐藤知事)
県外の方も含めて、非常に関心を持っていただいているんじゃないかなと思いますし、今、世界では、大分とイギリス2か所でしか乗れませんし、ぜひ乗り物ファンの皆さんも乗りに来ていただけるといいなと思います。
また定期運航になりましたら、空港と西大分の間が30分で繋がりますから、そこはやはり早いので、多くの皆さんが期待をしていただいているんじゃないかなというふうに考えております。
(記者)
ホーバークラフトについて、改めて知事の思いを。
(佐藤知事)
やはり、思ったよりホーバークラフトは運転が難しいということが分かりました。前のホーバークラフトよりも、縦も横も幅も高さも大きくなっているので、前のホーバーよりも一層運転については難しくなっているということは改めて私も認識できました。
自衛隊の方に話を聞いてみると、やはり、専任の隊員の方がいて、半年、かなりの期間、運転の練習をして、能登半島地震など災害時に使っているということであります。自衛隊のプロフェッショナルの方でも長期間かけて運転の練習をしますから、やはり安全に運航するということが改めて大変大事であると認識したところであります。
そういう意味で、やはり10何年ぶりに復活をして、もちろんスムーズに復活できたほうがいいのは間違いありませんけれども、再開した後に色々な問題が発生するよりは、特に安全面について言えば、復活をする前に色々な課題がはっきり分かってきて、それを一つひとつ対応していって、そしてまた、片方で習熟度も高まって安全な形で周遊が行われるようになって、そして期待しているところとしましては、定期便も就航できるということになるというのは、時間が思ったよりもかかりましたけれども、これはある意味で必要な時間だったのかもしれないと思います。
・台湾有事による沖縄・先島諸島からの避難民受け入れについて
(記者)
沖縄の先島諸島の住民避難の関連で、熊本県は自治体での受け入れを発表しているが大分県の現状は。
(佐藤知事)
年度内に作る予定になっている。
(防災局)
石垣市からの避難者受入計画は年度内に作る予定になっています。
(佐藤知事)
着実に作成中であるということです。
・県立病院 残業代未払いについて
(記者)
県立病院の残業代未払いについて、その後の動き、今入っている情報は。
(佐藤知事)
はい。未払いはあってはならないことなので、未払い分についてさかのぼってお支払いをするということで準備を進めていると聞いております。
計算の仕方についての認識に差があったようで、払わないようにしようということで払わなかったわけではもちろんないんですけども、誤りが見つかった以上、可及的速やかにお支払いするということで今準備をしていると聞いているところであります。
(記者)
随分長い間把握できていなかったということに関してトップの立場としてどうか。
(佐藤知事)
県立の病院であるということからしますと、やはりしっかり対応すべきだというふうに感じているところであります。