令和5年7月4日知事定例会見
動画はYouTube「おんせん県おおいた公式」へ
日時:令和5年7月4日(火)13時30分~
場所:第一応接室
記者会見時に配布した資料を掲載します。
令和5年6月30日からの大雨に関する災害について
冒頭に、大雨に関する災害についてご報告します。
6月30日から雨が降り始め、活発化した梅雨前線の影響で記録的な大雨となりました。
県内では、人的被害、建物被害、そして土砂災害等が発生をしました。
被害に遭われた皆様にはお見舞いを申し上げます。
県では災害対策本部を7月1日に立ち上げ、被害情報の収集、それから関係機関との活動調整に当たって参りました。
こうした中で、観測史上最大となる、1時間68ミリの雨量を記録した由布市で、民家1棟が土砂に流され、1名の方が現在も安否不明となっています。
このため由布市消防、警察が連携をし、本日も朝8時から懸命な捜索活動を行っているところです。
県内では、これまでの雨によりまして地盤が緩んでおり、少ない雨でも今後も土砂災害が発生する恐れがあります。
そして、明日にかけてまた大雨警報が発令発表される可能性もありますので、県民の皆様におかれては、ご自身やご家族の命を守るために、早めの避難、命を守るための行動をお願いしたいと思います。
ハザードマップで、土砂災害警戒地域が近くにあるか、その中にお住まいの地域が入っているかどうかなどの確認をしていただきたいと思います。
土石流が発生する前は、普段と違う土のにおいがしたり、川の水位が雨が降ってるのに下がったり、川が急に濁ったりというようなことがあります。
また、地すベりの場合は、井戸の水が濁ったり、地面にひび割れが出たりということが起こります。
また、斜面から水が噴き出すこともありますので、そういう異変をぜひ、感知をしていただければと思います。
また、崖崩れの時は、木の根が切れる音がしたり、崖に割れ目が見える、崖から水がわき出るというようなことが起こります。
そういう、ところにも注意をしていただければというふうに考えています。
配布資料なし
「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」の受賞及び内閣府「女性のチャレンジ賞」6年連続受賞について
この度、令和5年度の「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」を松浦恵子先生が受賞されました。
内閣総理大臣表彰は、平成20年以降では、本県では、令和元年度以来4年ぶり3年目の受賞ということになっています。
松浦先生は、従来女性の参画が少ない研究医療分野で女性人材の育成、それから復職の支援など女性への支援に尽力されたこと、男女共同参画審議会の大分県審議会の委員としての功績等が評価をされました。
次に、内閣府の女性チャレンジ賞を杵築市のNPO法人こどもサポートにっこ・にこが受賞しました。
本県においては平成30年度から6年連続の受賞ということになっています。
こどもサポートにっこ・にこは長年に渡り、放課後児童クラブ、家庭訪問による子育て支援に取り組んでおり、杵築市の子育て環境の充実に貢献し、子育て中の女性が社会で活躍するための大きな支えとなっている点が評価をされました。
7月7日に、松浦教授、そしてこどもサポートにっこ・にこの小畑理事長さんが受賞報告にお見えになる予定になっています。
県民の大きな励みとなり、職場地域でより一層この男女共同参画が活発になることを期待するとともに、引き続き性別にかかわらず、誰もが活躍できる大分県を目指して、男女共同参画に向けた意識改革、女性の活躍推進に取り組んでいきたいと考えています。
「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」の受賞について [PDFファイル/208KB]
内閣府「女性のチャレンジ賞(女性のチャレンジ支援賞)」の受賞について [PDFファイル/146KB]
世界水泳選手権2023福岡大会におけるハンガリー、アメリカ水球女子代表チームの大分合宿について
福岡で、今月の14日から世界水泳2023が開催されますが、そこに出場するハンガリーとアメリカのチームが、大分県内で合宿をするということ(ハンガリーが7月9日から14日まで、アメリカが7月8日から14日まで)で、期間中は、両チームによる合同練習も予定をされています。
人数は、選手スタッフを含めてハンガリーが20名、アメリカが24名です。
練習会場は大分商業高校の水球プールとラグビーワールドカップの時に整備をした、駄ノ原総合運動公園内にある、トレーニング施設「豊後企画ワークアウト」です。
また、大分商業高校水球部への指導や、舞鶴小学校等との国際交流も行う予定になっています。
福岡県に隣接しているということで、選んでいただいたと思いますけが、県としてもできる限りの支援をしたいと考えています。
合宿は基本的には非公開ですが、地域との交流事業を含めて、報道機関の皆様への取材対応について、今調整していますので、別途公開日等が決まりましたら、ご連絡をさせていただきたいと思います。
世界水泳選手権2023福岡大会におけるハンガリー、 アメリカ水球女子代表チームの大分合宿について [PDFファイル/67KB]
ハンガリー、アメリカ水球女子代表事前合宿スケジュール [PDFファイル/110KB]
新長期総合計画策定県民会議の委員の公募について
現行の長期総合計画は令和6年度までの計画はですが、次期長期計画について今年の秋から検討を始めて、来年の秋を目処に成案を策定する予定にしています。
この新長期騒動計画の検討に当たり、公募委員の募集を行います。
この計画を策定するに当っては、県民会議を設置し、有識者の方々に、「安心」、「元気」、「未来創造」の3つの分野に分かれて議論していただく予定です。それぞれ委員は15名ずつを予定しています。
多様な方の意見を伺うことができるよう公募による委員をそれぞれ1名募集することとしています。
応募資格は県内に在住する18歳以上の方で、日頃の活動の知識及び経験を活かして、今後の県政に対する提言をしていただける方ということで、各分野ごとに1名ずつ募集をしたいと考えています。
募集期間は本日から7月24日までです。
その後企画振興部長をはじめとした職員で構成する選考委員会にて、書類審査、面接を行い、8月上旬に公募委員の決定をします。8月末から9月頃にスタート予定の新長期総合計画全体会議に参画をいただきたいと考えています。
こういう形で広く、様々なご意見をいただければと思っていますので、ぜひ多くのみなさまのご応募をお願いします。
「新長期総合計画策定県民会議」公募委員募集について [PDFファイル/208KB]
「あなたは誰と行きますか?がん検診キャンペーン」について
本県のがん検診の受診率の向上に向け、市町村と連携をし、様々な対策を講じてきまして目標の50%を達成しておりますが、国ががん検診の目標値を今までの50%から60%に引き上げたこともあり、さらにこのがん検診の取組を強化していきたいと考えています。
そこで、「あなたは誰と行きますか?がん検診キャンペーン」7月1日から来年の2月7日まで実施します。
がん検診を受診された方が2人1組で応募していただきますと、温泉宿泊券などの商品が抽選で当たります。
また、参加者全員におおいた歩得(あるとっく)のポイントも付与します。
ここで、キャンペーン動画を用意をしておりますので、ご覧ください。
この動画は特設サイトやテレビ、映画館のCMに加え、大分市内の商店街のデジタルサイネージ等でも配信を行い、がん検診を呼びかける予定にしています。
こういう取り組みにより、がんの早期発見、早期治療、ひいては県民の健康寿命の延伸につなげていきたいと考えております。
皆様ぜひキャンペーンにご参加ください。
「あなたは誰と行きますか?がん検診キャンペーン」リーフレット [PDFファイル/1.41MB]
県内の感染症の動向について
新型コロナウイルスについて、県内では緩やかな増加傾向が続いています。
少しずつ増えてきていますが、直ちに医療が逼迫をするという状況にはなっていませんが、引き続き注意をしていただきたいと思います。
1日あたりの感染者数は6月19日から25日の週で240人、その前の週が232人、その前の週が197人でしたから、ジリジリと増えてきている状況にあります。
また、RSウイルス数が6月19日から25日の週で277人、ヘルパンギーナが同じ週で235人、感染性胃腸炎が330人です。
RSウイルスと感染性腸炎は全国で比較しますと、1位の状況になっています。
インフルエンザは同じ週で感染者数は87人です。前の週が122人でしたから、少し減ったように見えますが引き続き注意をお願いしたいと思います。
県民の皆様は、これまでと同様の対応になりますが、手洗い、咳エチケット、室内の換気、必要な場合にはマスクを着用していただくなど、基本的な感染対策の徹底を改めてお願いします。
配布資料なし
記者質問
新長期総合計画策定県民会議について
(記者)
新長期総合計画について県民会議を設ける狙いは。
(佐藤知事)
新長期総合計画は大分県がこれからの施策を進める上で、最も大元となる計画でありますので、広く県民の皆様から意見をいただいて、取りまとめるということで県民会議を設置しています。
専門家の方々だけではなくて、意見を提供したいという方々を広く募って、計画を策定したいと考えます。
大雨災害について
(記者)
由布市で発生した土砂災害に関する県の分析は。
(佐藤知事)
かなり広範囲で地すべりが起こっているということがわかってきています。
ドローンで確認できた状況として、崩壊の幅が約80m、高さが60m、土の量が推定で
1~2万㎥の土がすべったということです。
詳細な分析できるところまできておりませんので、今の段階ではこのようなところがわかっています。
(記者)
今の分析は、基本的にはドローンのデータに基づくものか。
(佐藤知事)
その通りです。
(記者)
7月1日(土)の災害対策本部会議の終わりに知事から今回の大雨で避難する方の人数が少ないのではないかという話があったかと思うが、今回豪雨災害における、避難の動きについてどのように感じているか。
(佐藤知事)
実際にデータを比較して発言をしたわけではないですが、改めて県民の皆様に声をかけることがことが必要かなというふうに感じた次第です。
具体的な数字はこれからの分析になると思います。
農林水産分の被害状況について
(記者)
農作物に今回の雨でどれぐらいの被害があるか。
(審議監)
警報がやっと解除された状況ですので、今市町村はじめ関係団体が調査をしている状況です。
今のところ大きな被害があるとは聞いていませんが、冠水したなどの情報は今後出てくるだろうと思います。
(佐藤知事)
今わかっているのは農林水産業被害の中で、養魚場とため池など作物自身ではなくて、施設に被害が出ているというところだけはわかっています。災害発生時の情報提供等について
(記者)
大雨の被害状況について、県の災害対策本部に問い合わせて初めて知ることができる。過去の西日本豪雨のような大規模な災害時には、不明者の名前を県が迅速に発表する
ことで、行方不明者の発見につながるケースがあるので、安否不明者の数含め、被害状況についは迅速に発表すべき。
(佐藤知事)
今回の大雨では、人的被害について、行方不明者かどうかがまだわからない状態で、当初、もしかしたら3名ほどいらっしゃるかもしれないという状態がずっと続いていました。
その中で、個人の名前は個人情報にですから、そこをどういうふうに扱うかというのは結構難しい問題もあり、そのようなことも含めて判断をしながら、取り組んでおり今回の対応については、迅速にというよりも、事実確認には時間がかかりました。
事実確認ができた後に個人の名前を発表するかどうかというのは、いろんな検討をしながら判断をすることがまだ必要だと思います。
(記者)
災害対策本部会議を、非公開にする理由は。
(佐藤知事)
行方不明の可能性のある方がいらっしゃり、その方どういう方かということも含めて災害対策本部会議の中では共有しないといけませんので、個人情報を扱うということで、非公開の会議にさせていただいた。
(記者)
災害情報をいち早く県民に伝えるのは、県の役目である。今までの対応を見ていると、災害対策本部会議が終わった後に防災局長がレクを行う。
防災局長は災害の取りまとめ責任者であり、もっと大きな災害が起きるとレクに対応する時間が取れない可能性があるので、我々報道機関としては災害対策本部会議で出た情報を県民の方に伝えたい。
災害対策本部会議の取材のあり方も、今一度検討して欲しい。
(佐藤知事)
ご意見を踏まえて対応は考えさせていただければと思います。
(記者)
今年の5月31日に改定された「災害時における安否不明者の氏名等の公表に関する方針」に沿って、今回の大雨災害に関連する氏名公表は行われたのか。
(佐藤知事)
例えば避難所に行ってるのか、どこに行っているのかわからない方々がたくさんいらっしゃるような時に、名前を公表し、声をかけることによって、本当に行方不明になっているのか、別のところに避難されているのかが効率的にわかる場合もあります。
今の基本方針に則って、ケースバイケースで判断をしていくとことなると思います。
災害におけるドローンの活用について
(記者)
災害時のドローンの活用方針等について。
(佐藤知事)
災害でまた雨が降っている、あるいは地面の状態が非常に悪くて人が入れないところにもドローンは入ることができ、詳細な画像、動画などの情報が取れますので、そういう意味で、災害の時に大変有効な情報取得するツールであると考えています。
今後もしっかりドローンを活用していきたいと思います。
(記者)
今回の災害でドローンを実際に活用した感想を。
(佐藤知事)
ドローンで撮影した映像、写真をそのまま見ることによって、情報が共有でき、繰り返しになりますが大変有用な情報が入手できる手段ですので、これからもしっかり活用していきたいと思います。
大分県LSIクラスター形成推進会議について
(記者)
大分県LSIクラスター形成推進会議の挨拶の中で、知事は、人材育成について期待を示されたことについて。
(佐藤知事)
LSIの技術もどんどん進化しており、そういう日進月歩の大変早く進んでいく技術をキャッチアップして、マーケットのニーズに応える製品開発をしていくために、研究開発をしていく人材の育成をして、生産現場に入ってもらいたいです。
マーケットをつなげていくような仕事は中小企業の方々ができますし、実際に作っていくときは中小企業の得意としている技術が、非常に役立ってきますので、そういう意味で人材育成を産学連携で取り組んでいくというのも大変重要なことだと思います。
(記者)
九州の半導体産業における、大分県の位置づけについて知事の考えは。
(佐藤知事)
TSMCが進出する熊本県内に、関連企業の立地が進んでいくことは大分県にとっても大変望ましいことだと思いますので、しっかり連携をしていきながら取り組んでいきます。
中九州横断道路も整備が進んできておりますので、熊本県とより連携しながら、半導体産業として中九州が一つの大きなベルトになってくる可能性がありますので、しっかり連携していくというのが1点です。
2点目は、TSMCの方は「記憶をする半導体」が中心になりますが、大分県内の半導体産業企業は画像処理や自動車の運転制御をするなどの「働く半導体、制御をする半導体」になります。
要するに仕事をしていく半導体を製造する企業が大分県にありますので、熊本県、大分県の企業がそれぞれ役割を持ちながら、それぞれ発展をしていくという基盤があると思います。
3点目は半導体関連産業がさらに集積をしていくということで、大分県に、研磨剤の企業が新たに立地をしました。
また、既存のコンビナート企業の中でも、研磨剤をはじめとした半導体関連の企業がたくさんあります。
新たな半導体関連の中小企業が多く、熊本も大分両方睨んで、立地をしていくことが期待されますのでLSI協議会等を中心としまして、大学や高専等とも連携をしながらしっかり取り組んでいきたいと考えます。
スポーツチームの合宿誘致について
(記者)
世界水泳のハンガリー、アメリカチームは誘致をしたのか。
(佐藤知事)
合宿の誘致は常にしてきていますが、今回は福岡県の近くで、設備が整っている大分に行きたいというお話をしていただいたと聞いています。
最初ハンガリーが来たいとうことで、練習をしたいのでアメリカも来たいという話になり、2チームをお迎えをすることになりました。
誘致は絶えず行っています。
今回は大分県と大分市と協力して両チームをサポートしていく予定にしています。
(記者)
世界的なスポーツチームが県内に合宿に来るメリットは。
(佐藤知事)
世界トップクラスのチームが大分で合宿を張ってもらうというのは、それ自体がスポーツの振興にも役立ちます。
特に今回は舞鶴小学校との地域交流や大分商業の水球部への指導などもあり、世界レベル水準のチームと触れ合うことにより、自分たちの競技力の向上にも繋がりますし、いろんな国々の方々と大分県とがお互いに知っていくという意味でも大変意義があることだと思います。
今までも様々な取組を県と市町村で協力しながらやってますし、様々なチームから大分県が選んでいただいてますで、今後も、こういう取組をしっかり続けていきたいと思います。
国東市の宇宙関連予算について
(記者)
国東市が空港周辺に宇宙関連企業を呼び込むための用地取得費など3億円の助成を取り下げた。こちらについての受けとめは。
(佐藤知事)
国東市のご判断を尊重したいと思います。
佐伯市で発生した水難事故について
(記者)
昨日の夕方、佐伯市の中学生が亡くなる、水難事故の事故があった。
この事故を受けて県としてこれから対応していくものがあれば。
(佐藤知事)
このような水難事故には十分気をつけていただきたいと思いますし、また必要があれば、危険な箇所の点検をしたりなど、絶えずしっかり対策をしていきたいと思います。
県議会について
(記者)
明日から始まる県議会について。
(佐藤知事)
知事就任後初めての議会になりますので、まずはしっかり提案理由を説明させていただきまして、予算案、条例案人事案などをお諮りをします。
議会でしっかりとご審議をいただきたいと考えています。