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日照不足等技術対策マニュアル(花き)
日照不足対策
(1)雨水が圃場内に流入する場合は、圃場内の湿度が高まり灰色かび病など病原菌の発生が懸念されるため、排水溝の清掃や明きょを設置するなど、排水対策を行う
(2)日照不足により軟弱徒長気味に生育した場合には、低日照時は遮光はかけずに、光をあてる。また、窒素の追肥はなるべく避け、過繁茂にならないようにする。
(3)日照不足で開花までの日数も好天時に比べ長くなるため、各種病害虫の発生に注意する。圃場内をよく観察し、初期防除に努める。また、天候不順が続く場合にはくん煙剤等を活用する。
(4)露地花きでは、過湿等によって根張りが悪い圃場では、下葉の黄化や枯れ上がりが発生するため、排水対策を行い、根の再生を促す。葉枯性の病害が発生しやすいので、予防に努め、雨間をみて薬剤防除を行う。
(5)トルコギキョウについては、出荷中の圃場では、灰色かび病の発生に注意し、雨水が圃場内に流入する場合は、明きょを設置するなど、排水対策を行う。防除は予防散布に努めるが、雨天が続く場合はくん煙剤等を活用する。
(6)また、出荷前の圃場では、日照不足によりブラスチング(花とび)の発生が懸念されるため、余分な枝を圃場で除去し、適正に摘蕾を行うなど、適正な草姿を保つ。
(7)キク類については、白さび病等の発生が懸念されるため、予防散布、排水対策に努める。