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少雨・高温対策マニュアル(茶樹)

印刷ページの表示 ページ番号:0000292123 更新日:2025年5月27日更新
1.干害(乾燥害)及び高温害
 夏から秋は、翌年の一番茶生産の良否を決める重要な時期である。この時期に35℃を超える高温や乾燥が続くと、葉焼けや枝枯れが発生する。また、樹の状態としては光合成能力が減退して生育が抑制、正常な生育周期が攪乱される。収量の減収はその年だけにとどまらず、不発芽の増加や新梢伸長が緩慢になるなど翌年の一番茶収量も著しく減収する。また、高温・干ばつが毎年続くと葉層が薄くなる・樹勢が低下するなど、その悪影響は累積すると考えられる。
 
2.対策
(1) 敷き草、マルチング
 ア 土壌水分の競合を出来るだけ防ぐため除草を徹底する
 イ 完全に裸地状態となると水分蒸散が激しくなるので、除草剤による除草は控え、草刈り機による除草を行う。
 ウ 敷き草や敷きワラ等による株もとへのマルチングを行う。その際、かん水後にマルチングを行うと効果が高い。
 
(2) かん水
 ア 水源が豊富にない場合は、根が多く分布している箇所へのスポットかん水を実施する。なお、かん水の時間帯は、気温の高い日中は出来るだけ避け、夕方や夜間に行うことが望ましい。
 イ 特に、幼木は根量自体が少ないので優先的なかん水を行うこと。
 ウ 灌水は2日に1回、朝または夕方1時間あたり2t/10aは行うこと。
 
(3) 土壌改良
 造成地等の保水性が低い土壌条件の圃場では腐植に富んだ牛糞堆肥等の粗大有機物を冬期に投入する。
 
3.栽培管理上の注意点
(1) 肥料施用後、降雨がない場合は灌水を行う。
 
(2) 8月下旬の深耕は、肥料施用後浅めに行う。

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