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少雨・高温対策マニュアル(しいたけ)
1.被害の発生様相
(1)伏せ込み地における入れ木の種菌活着・伸長不良と高温障害
ア.植菌後(主に3月~5月頃)に、高温や少雨等の影響で入れ木の乾燥状態が続くと、地域や地形によっては種菌の初期活着の不良が懸念される。
イ.空梅雨や早期の梅雨明け、夏場の少雨等、長期間(約2週間以上)に渡って高温乾燥の状態が続く場合は、菌糸の材内伸長に悪影響を及ぼす恐れがある。
ウ.1年目と2年目の入れ木ともに直射障害を引き起こす恐れがある。
(2)ほだ場内ほだ木の損傷
ア.過乾燥によるほだ木の損傷が懸念される。
2.対策
(1)伏せ込み地における入れ木について
ア.笠木や遮光ネットのずれ、損傷等を確認し、入れ木に直射日光が当たる場合は早急に補修する。なお、遮光ネットを使用する場合は、笠木の薄掛け等により入れ木との空間を20cmほど空け、両サイドは包み込まず、裾を広げることで通風を図る。
イ.下刈りは全面刈りでなく、入れ木の列の両サイドを部分的に残すなど、地形や風当たりを考えて、過乾燥にならないように工夫する。
ウ.散水が可能であれば、1週間に1回2~4時間程度、日没以降の時間帯に水分の供給を図る。〔日が当たり、気温が上昇する時間帯に散水すると、高温湿潤害菌(ヒポクレア属菌など)の被害を受ける確率が高くなるため〕
(2)ほだ場内のほだ木について
ア.散水施設を活用し、1週間に1回2~4時間程度、日没以降の時間帯に水分の供給を図る。