7 原材料使用額等
 この項目は、各々の産業で製品を生産するために、どれだけの原材料及び燃料や電力の使用額、委託生産費(外注加工費)などの費用を必要とするかをみるために調査している。
 
(1)概況
  原材料使用額等は1兆6110億円で、前年に比べ503億円の減少(前年比 3.0%減)となった。
(表13,14)
 
(2)業種別状況
  前年に比べ増加したのは7業種、減少は15業種となった。
・主な増加業種 ・主な減少業種
石油・石炭 (前年比 365億円・23.4%増) 電気機器 (前年比 1132億円・20.5%減)
化学 ( 同  211億円・10.6%増) 窯業・土石 ( 同   71億円・13.5%減)
一般機械 ( 同  175億円・30.5%増) 衣服 ( 同   19億円・15.5%減)
(表14)
 
表13 従業者規模別原材料使用額等(従業者4人以上)
注)表13に示す額は100万円単位であるが、増減額、増減率、構成比、原材料率は原数値から算出している。
 
(3)原材料率(従業者30人以上)
   原材料率は61.6%で、前年に比べ3.3ポイントの上昇となった。
 業種別では、13業種で上昇、9業種で減少している。上昇業種のうちプラスチックの11.3ポイント、鉄鋼の9.8ポイント、一般機械の9.3ポイントが大きい。原材料率を高い順にみると、石油・石炭(X%)、繊維(73.2%)、プラスチック(72.8%)、非鉄金属(70.3%)、化学(69.1%)、鉄鋼(66.2%)、食料品(65.5%)、となった。
(表14)
 
表14 業種別原材料使用額等(従業者4人以上)
注)表14に示す額は100万円単位であるが、増減額、増減率、構成比、原材料率は原数値から算出している。
 

 原材料率=原材料使用額等÷(生産額−消費税を除く内国消費税額−推計消費税額)×100

 この値が高いほど、生産活動に占める原材料、燃料、電力、委託生産費(外注加工費)などの費用の割合が高いといえる。この値の変動要因としては主に、

  [1]原材料、燃料、電力、委託生産費(外注加工費)の価格の変動
  [2]出荷単価の変動
  [3]出荷している製品の構成割合の変化(原材料率の高い製品の出荷割合が増えれば、原材料率を上げることになる)、
  などがあげられる。

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