陸・淡水産貝類の見直し点
1 掲載種数
48種が26種追加された。合計74種となった。
2 評価対象種の変動について
石灰岩地帯に生息する小型のゴマオカタニシ科が2種追加され小型のムシオイガイ科が2種、スナガイ科が1種追加された。池や田に生息するタニシ科も2種追加され渓流に生息するミズツボ科が1種、河口域に生息するカワグチツボ科・ウミニナ科も各1種追加された。海岸側の塩生陸地のオカミミガイ科が1種、水辺を好むオカモノアラガイ科、海岸を好むハワイマイマイ科・スナガイ科が各1種追加された。石灰岩地帯を好むキセルガイ科が1種、小型のベッコウマイマイ科の情報不足・準を7種取り上げ追加した。離島に生息するハワイマイマイ科とナンバンマイマイ科も各1種追加。真水に生息するイシガイ科が3種追加された。(ワカウラツボはカワグチツボ科に変更)
3 ランク変更の概要について
ランク変更はない。
4 その他見直しについて
環境省の新ランクに掲載されたヘナタリガイ科の5種(クロヘナタリ・シマヘナタリ・カワアイ・フトヘナタリ・ヘナタリ)及びウミニナ科のウミニナについては大分県では普通種として大量に生息しており種の存続に支障を来す又は生息地の環境が消滅・激変する恐れがないと考えレッドリストに取り上げなかった。
○文献(追加)
益田 修・内山りゅう:日本産淡水貝類図鑑 ②汽水域を含む全国の淡水貝類
ピーシーズ生態写真図鑑シリーズ2 株式会社ピーシーズ(2004)
東 正雄:原色日本陸産貝類図鑑[増補改訂版] 保育者 (1995)
濱田 保:おおいたの貝 大分県産貝類目録・図譜 (2008)