哺乳類の見直し点
1 今回の見直しでは哺乳類の選定対象種が37種から7種増えて44種となった。これはコウモリ類の調査が進み、大分県下では初めて生息が確認された種や生息可能性が見込まれる種が挙がってきたこと、また、現在同定依頼中(今回は未記載)の個体があることなどの他、アライグマなど外来種が新規に対象種となったことなどが理由となっている。
2 RDBリスト掲載種数は21種と変わらないが、県下で初めて生息が確認されたテングコウモリとヒナコウモリの2種が新規掲載種としてリストに入った。逆に、ニホンアナグマとニホンジカの2種に関しては、県内では生息域が拡大しており、広く生息していることが判明。現況で種の存続に支障を来す恐れはないと判断されたのでRDBリストから除外となった。
3 特に今回は、ヤマネで新規生息地3個所、カワネズミ5個所、カヤネズミ、アナグマは多数など、県民の皆様から多くの情報が届けられた。これらを参考にしながら見直しにあたった。しかし、最近、全く情報がない種もあり、確認された地域の生息環境を含め今後とも注視し続けなければならない。