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森林はおいしい水やきれいな空気の源であり、私たち一人ひとりの貴重な財産です。
豊かな恵みをもたらす森林の機能と、大分県の美しい森を子どもたちへ引き継ぐために、森づくりを支える活動の一部をご紹介します。 |
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「山しげらず候へば、いわし寄り申さず候」 |
江戸時代、佐伯藩の藩主であった毛利高政(もうりたかまさ)は、開墾を進める一方で、森林資源を守る触書を出しています。
これは、県南の沿岸部の豊かな森林が魚付林(うおつきりん)としての役割を果たしていたからです。北海道襟裳町の漁民の森づくりは有名ですが、大分の先人は、江戸時代から森林の持つ機能に気付いていたのです。
森林は、木材などの生産のほかに、渇水や洪水を緩和して良質な水を育む水源かん養、国土や自然環境の保全、二酸化炭素の吸収・貯蔵などによる地球温暖化の防止、レクリエーションや教育の場としての利用など様々な機能を持っています。
この機能を十分に発揮するためには、森林の適正な保全整備が必要ですが、最近では、山村の過疎化や安価な輸入木材の流入などによる林業経営の悪化から、森林の整備不足が進行しています。
このまま、多くの森が人の手が入らずに放置され続ければ、森林が持つ様々な機能を十分発揮できなくなる可能性が高いと言われています。 |
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県では、森林所有者や林業従事者への支援策はもちろん、県民の皆さんが直接森づくりに関わっていただけるよう、県民総参加の森づくり運動を進めています。 |
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豊かな国の森づくり大会 |
平成14年度 第2回豊かな国の森づくり大会(九重町) |
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平成12年4月に天皇・皇后両陛下をお迎えして行われた第51回全国植樹祭の森づくりの心を継承していくため、昨年から開催しています。
今年は、5月11日(土)に九重町で、タイ王国や福岡県柳川市浜武漁業協同組合からご参加いただいた皆さんや緑の少年団なども含め、約千六百名の参加者が記念植樹を行いました。来年は、「さとやま森林公園」などの整備を進めている宇目町で行う予定です。 (担当・森林保全課) |
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緑のボランティア支援センター |
気軽に森づくりにご参加いただけるよう、インターネットを通じて森林ボランティアの募集や登録を行う「緑のボランティア支援センター」を開設します。
これまで、森林や自然に触れる機会の少なかった方々に、森づくりに対する理解を深めていただくことを目的としています。 |
(担当・森林保全課)
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豊のもり応援隊・仕事クラブ講座 |
森林整備の新たな担い手として、週末や休日を利用した有償ボランティア活動のできる人材を育成するため、実践的な作業体験をしていただく森林ボランティアを募集します。また、本格的な森林作業を希望する方を対象に技能研修を行います。8月に参加者を募集する予定です。 |
(担当・林政課)
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漁民の森づくり |
豊かな漁場を維持するため、県下各地の漁業者などによる植樹を進めています。昨年度は、県下5か所で六五〇名が四千八百本の苗木を植えました。今年度も同様の植樹を行います。 |
(担当・漁政課)
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竹で干潟のパワーアップ事業 |
人工林への侵入が問題となっている竹の利用拡大と、二枚貝の保護、培養のため、豊前海の干潟域に県特産のマダケを利用した増殖場を作ります。
山から竹を切り出し、加工し、広大な漁場に立て込むためにはたくさんの労力が必要なため、雇用対策としても事業効果が期待できます。 |
(担当・水産振興課)
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森林をより豊かなものにして次代に引き継いでいくことは、21世紀に生きる私たちに課せられた大きな使命です。
林業関係者のご努力を期待するだけでなく、私たちに出来ること、県産材を愛用することや森づくりにボランティアとして参加すること、あるいは、緑豊かな大分の森林を訪れ、子ども達と一緒に自然の恵みに感謝することから始めてみませんか? |
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県産材を使った木造住宅に助成します
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住宅金融公庫等の資金を利用して木造住宅を新築する場合で、柱が12レ角以上、かつ、壁・床・押入の内装に延べ80m2以上の県産材を使うなどの条件を満たせば、一棟当たり37万円を助成します。
◆応募期限 9月末まで |
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■お問い合わせは
各地方振興局または県林業振興課
097・536・1111内線3849 |
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森林整備地域活動支援事業交付金のお知らせ
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森林の整備を促進するため、今年度から森林所有者等が行う「山の手入れ」に不可欠な境界の確認や、作業道の手入れなどの活動に対して1U当たり一万円の交付金が交付されることになりました。 |
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■お問い合わせは
市町村担当課または県林政課
097・536・1111内線3821 |
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