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平成29年度「子ども読書サミット」実施報告(平成30年1月25日開催) 

印刷用ページを表示する掲載日:2018年2月9日更新

平成30年1月28日(日曜日)、第2回「子ども読書サミット」が開催されました。

午前は、大分県教育委員認定の子ども読書リーダーである「大分県子ども司書」による実演発表、午後は児童文学作家の富安陽子先生の講演会を開催し、総勢226名の参加がありました。

発表した子ども司書は35人。 当日は、「子ども司書」が司会・進行して、サミットを盛り上げました。

県内各地の子ども読書に関わる大人と子どもが一同に参加して、読書の楽しさを共有する一日となりました。

 ★たくさんの参加者を前に、司会をする子ども司書たち。講演会の講師紹介や謝辞も、子ども司書が行いました。

子ども司書司会  子ども司書 講演会謝辞

「子ども司書」とは

大分県教育委員会主催の「子ども司書養成講座」を受講した、読書が大好きな子どもたちです。

大分県の子ども読書リーダーとして、学校や地域で読書の楽しさを伝える活動を行っています。

2年目となる平成29年度は、10市町村の小学生83人が受講しました。

(宇佐市・国東市・姫島村・大分市・臼杵市・由布市・佐伯市・日田市・九重町・玖珠町)

 

【第1部】 子ども司書実演発表 

10市町村の子ども司書が、日頃の活動の成果を発揮して、読み聞かせや紙芝居、ビブリオバトルなど、工夫を凝らせた発表を行いました。

<子ども司書 青少年の家ブックルーム報告>  午前10時30分~午前10時40分

ブックルーム報告  ブックキャンプ2017

昨年認定された子ども司書(1期生)が、夏休みに取り組んだ「青少年の家ブックルームづくり」の活動発表を行いました。

「ブックルーム」とは、本といっしょに泊まれる部屋です。

「星」「山」「海」をテーマに本を選び、宿泊室の中にすてきな本の展示を作りました。

活動の様子を教育庁チャンネルで見ることができます。 → 動画「読書の楽しさを伝えよう! 大分県子ども司書」

<九重青少年の家> 星と山をテーマにしたブックルーム(ベッドの中に展示を作りました)

九重・星のブックルーム  九重・山のブックルーム

<香々地青少年の家> 星と海をテーマにしたブックルーム(床の間や壁面を利用して展示を作りました)

香々地・星のブックルーム  香々地・海のブックルーム 

<子ども司書おはなし会>  午前10時45分~午前11時40分

大分市子ども司書読み聞かせ日田市子ども司書読み聞かせ
大分市子ども司書日田市子ども司書
玖珠町子ども司書読み聞かせ国東市子ども司書読み聞かせ
玖珠町子ども司書国東市子ども司書

 <子ども司書ミニビブリオバトル>  午前11時45分~午後0時30分

ビブリオバトルとは、決められた時間で本の紹介を行う書評ゲームです。

紹介されたお薦め本の中から、一番読みたくなった本(チャンプ本)を、会場の皆さんの投票により決定します。

サミットでは、4市町村から4人の子ども司書がバトラーがとして出場し、200人を超える聴衆の前で、熱く本の魅力を語りました。

聴衆の皆さんによる投票の結果、チャンプ本には、玖珠町子ども司書の矢野颯希さんが紹介した『ワンダー』(R・J・パラシオ/著 ほるぷ出版)が選ばれました。

ビブリオバトル玖珠町子ども司書ビブリオバトル由布市子ども司書
玖珠町子ども司書由布市子ども司書
ビブリオバトル宇佐市子ども司書ビブリオバトル佐伯市子ども司書
宇佐市子ども司書佐伯市子ども司書
ビブリオバトルに聞き入るこどもたちビブリオバトルに質問する子ども
みんな真剣に聞き入りました観戦者のみなさんからの質問に会場がさらにもりあがりました

 平成28年度 子ども司書ミニ・ビブリオバトル バトル本

 ◆エントリー順

 (1) 『ワンダー』 R・J・パラシオ/著 中井はるの/訳 ほるぷ出版

 (2) 『有頂天家族』 森見 登美彦 /著  幻冬舎

 (3) 『黒魔女さんが通る ~チョコ、デビューするの巻~』 石崎 洋司/著  講談社(青い鳥文庫)

 (4) 『シャーロットのおくりもの』 E・Bホワイト /著  さくまゆみこ/訳 あすなろ書房

【第2部】 講演会 午後1時30分~午後3時 

     児童文学作家 富安 陽子 先生 講演会

     「妖怪とのつきあい方教えます」 ~本は不思議の扉~

富安陽子先生  子ども司書の質問に答える富安陽子先生  

子どもほど、何度も何度もくりかえし、大切に作品を読み込んでくれる読者はいない、と語る富安先生。

子どもに誠実に向き合う姿が、作品のやさしさとなってあらわれているようでした。

児童文学作家は子どもの頃の思い出をよく覚えている人が多い、と、たくさんの子ども時代のエピソードをユーモアたっぷりに披露してくださいました。

会場は常に笑いが絶えず、いつまでも子どもの気持ちを忘れない富安先生の話に、子どもも大人も引き込まれました。

さらに富安先生の著作についてのエピソードや、作品の書き方など、盛りだくさんな内容とユーモアあふれるトークに、超満員の会場が沸きました。

また、子ども司書7名との座談会では、子ども司書の質問に一人ひとりていねいにやさしく答えてくださいました。

富安陽子先生と座談会1 富安陽子先生と語る

富安陽子先生自身による絵本『オニのサラリーマン』の読み聞かせもあり、関西弁での絶妙な読み聞かせに会場が一体となって、大盛況で終えることができました。

読み聞かせをする富安陽子先生

富安陽子先生の著作の魅力はもちろん、読書の楽しさを再認識する講演会となりました。

 富安陽子先生を囲んで

富安陽子先生を囲んで(会場の子どもたちとの記念撮影)