広がる仏教文化
印刷用ページを表示する掲載日:2011年2月1日更新
ここでは様々な時代の仏教美術を展示するとともに、大分県に所在する豊富な石造文化財についてご紹介します。
臼杵磨崖仏(複製)
臼杵磨崖仏は大分県南部を代表する磨崖仏です。
4グループ60体以上の磨崖仏が彫られており、ここではその内ホキ第2群第1龕を紹介しています。
県南部の石は柔らかく、加工がしやすいために体のほぼ全身が彫刻され、細部まで丁寧に作られています。
実物は、磨崖仏としては初めて、彫刻として九州初の国宝に指定されています。
兜跋毘沙門天像(複製)
直立して、両足を地天に支えられた姿の毘沙門天を、兜跋毘沙門天といいます。
古代中央アジアの兜跋国に現れた時の姿を写したものといわれています。
この毘沙門天像は、長和3年(1014)に永興寺を創建した日田市の豪族、大蔵永弘の発願で作られたものと伝えられます。