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大分県指定有形文化財の太刀を紹介します!

印刷用ページを表示する掲載日:2021年11月26日更新

●企画展「大分のもののふ」展示の太刀を紹介します。

 武器・武具はもののふを表象するものですが、なかでも多くの人がもののふと聞いて思い浮かべるのは刀ではないでしょうか。今回は出土品と伝世品の太刀を紹介します。

 中津市佐知遺跡から出土した太刀は、短刀や鉄鏃とともに墓に副葬されていました。全体が錆で覆われていますが、太刀をおさめる鞘に鮫皮が貼り付けられていたことが確認できるなど、当時の外装を知ることができる貴重な資料です。一方、行平の太刀は長い間大切に伝えられてきた伝世品です。行平は平安末から鎌倉時代の初頭に活躍した、大分を代表する刀工です。後鳥羽上皇が全国の優れた刀工をあつめ作刀させた「御番鍛冶(ごばんかじ)」をつとめたと伝えられるなど、高く評価されてきました。行平の刀は、細身で刀身彫刻が特徴とされます。展示品の太刀にも不動明王の変相とされる俱利伽羅竜(くりからりゅう)が彫られていますが、その姿はすり減り、明確ではありません。しかしこうした状態も、行平の刀が多くの人を魅了してきた証でもあります。

今回紹介したこれらの太刀は、県指定有形文化財に指定されています。

佐知遺跡出土太刀 行平太刀

     佐知遺跡出土太刀                                                                         太刀 銘「豊後國行平作」

大分のもののふ企画展チラシ表 [その他のファイル/1.24MB]

大分のもののふ企画展チラシ裏 [その他のファイル/1.17MB]はこちらからご覧になれます