ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

府内城・城下町跡発掘調査速報

印刷用ページを表示する掲載日:2018年4月17日更新

事業名

知事公舎建替事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

所在地

大分市荷揚町

調査期間

平成30年2月9日~平成30年2月21日

調査概要

調査区は大分中央警察署の東隣に位置し、府内城北西部の三の丸北口東側にある堀跡にあたる場所です。

検出遺構

調査区は三の丸北口の堀の真ん中部分にあたるため、石垣等の遺構は検出されませんでした。埋土は大きく4層に分けられます。上から第1層は盛土、第2層は褐色砂質土層、第3層は灰色粘質土(堀の堆積土)、第4層は灰色砂質土(地山)で、遺物は第3層から出土しました。

遺物の出土状況

堀の堆積土(第3層)からは近世の景徳鎮や肥前系磁器・擂鉢・火鉢・瓦及び近代の陶磁器が出土ました。また地山(第4層)の上面からは弥生土器も出土しました。

調査のまとめ

今回の調査では、近世の遺物と共に近代の遺物も出土しています。調査地点が堀の真ん中に位置しているため、堀は江戸時代までは機能し、近世段階に埋められたことが確認できました。

写真

作業風景

                  作業風景写真

調査区写真

                   調査区写真