令和5年度高校生防災リーダー被災地視察研修を実施しました
高校生防災リーダーとは
文部科学省から委託を受け実施している「防災教育モデル実践事業」の一環として令和2年度から「大分県高校生防災リーダー養成事業」を行っています。
今年度は、大分豊府高校、玖珠美山高校、佐伯豊南高校(新規3校)、高田高校、大分商業高校、三重総合高校(継続3校)の計6校で実施しています。
学校ごとに委員会活動や部活動などで災害についての学習や実践などを行っています。
被災地視察研修(日田市天瀬町)
令和5年10月22日(日曜日)、日田市天瀬町にて被災地視察研修を行いました。
大分豊府高校、玖珠美山高校、佐伯豊南高校、高田高校、大分商業高校、三重総合高校の6校から28名の高校生防災リーダーが参加しました。
今回の研修では、大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)の学生団体、学生CERDにも協力いただき、連携して研修及びフィールドワークをおこないました。
午前は、大分大学学生CERDの大賀倭さんから、これまで学生CERDが行なってきた県内被災地等で行なってきた防災対策及び復興支援などの災害ボランティア活動について、話をしていただきました。防災リーダーの生徒たちも年齢が近い学生の話を興味を持って聞いていました。
続いて、日田防災アドバイザー連絡協議会の佐々木祥治氏より『幸せに生きるための、防災センスを高める』をテーマに講義をしていただきました。熊本地震や九州北部豪雨での防災活動や建築士としての視点を加えた建物の耐震や自主防災組織及び避難所運営について、詳しく話をしていただきました。発災時に自分から何ができるのか、リーダーとしてどのように行動するのかなど、課題に対する意識を高めることができました。
(大賀さんの講演の様子) (佐々木氏の講演の様子)
午後からは、一般社団法人「あまみら」の日隈諒氏より、被災から復興のための取り組みについて講演していただきました。天ヶ瀬温泉の魅力化・活性化や地域のコミュニティー維持のための取り組みなど、復興と同時にまちづくりを進めることで、地域を活性化させるなど災害時だけでなく、その後の復興の方法について勉強になりました。
その後、天瀬の町をフィールドワークし、日隈氏から当時の被害状況等について説明を受けました。実際に被災地を歩くことで、壁に残った浸水した跡や被災した建物の様子など、生徒たちは多くのことを実際に体験することができました。
今回の研修で学んだことを文化祭等で発表するなど今後の防災活動に活かしていく予定です。
(日隈氏の講演及び天ケ瀬温泉街でのフィールドワークの様子)