
令和5年2月21日知事定例会見
動画は「おんせん県おおいた!ちゃんねる」へ
日時:令和5年2月21日(火)13時30分~
場所:第一応接室
大分県種苗生産施設(国東)の初出荷について
国東市にある「大分県種苗生産施設」は、マコガレイやクルマエビなどの放流用の種苗を生産する施設です。大分県では、生産機能を強化するため、令和3年度から建替工事に着手しており、令和5年度に全体稼働する計画です。
今回、一部完成した新施設で育成したマコガレイ種苗2,000尾を2月25日に初めて出荷します。このマコガレイは、旧施設で採卵・生産し、日出町の中間育成場で成長させた後、この新施設でさらに育成したものです。
新施設では、閉鎖循環式システムなどの最新施設を備えており、水槽面積が増えることで種苗の生産能力も2割程度アップするとともに、新たに放流魚種としても漁業者から要望の強い高級魚のキジハタの種苗生産にも対応します。
この度、出荷した種苗を用いて、本施設そばの平床(ひらとこ)漁港で、令和6年に本県で開催される「第43回全国豊かな海づくり大会」の機運醸成の取組として、リレー放流を行う予定です。第1回大会の開催地である佐伯市鶴見で、昨年10月にスタートし、11月には日出町で行われ、今度の国東市が3回目のリレー放流となります。
2月25日に出荷します。私も行って放流をしたいと思っています。
大分県種苗生産施設(国東)の初出荷について [PDFファイル/73KB]
第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~リレー放流(第3回)について [PDFファイル/64KB]
全国豊かな海づくり大会 リレー放流の実績・計画(現時点) [PDFファイル/108KB]
「おおいたリトルベビーハンドブック」について
本県では、2,500グラム未満で生まれた低出生(ていしゅっしょう)体重児が、年間約700名います。これは、全体の約9%です。
小さく生まれたお子さんは、同年齢の子どもさんと比べ、体重や身長が年齢の標準から外れているため、母子健康手帳に成長の記録が記載できないこともあり、落胆される保護者の方もいらっしゃいました。このような声から、子どもさんの成長や発達が記載できるよう、「おおいたリトルベビーハンドブック」を作成しました。
2ページからは、先輩ママ・パパからのメッセージが載っています。自分の経験を述べて、激励をしていただくようなものです。
普通、母子健康手帳は、「何ヶ月たって目が合った、合わなかった」とか、「指しゃぶりをするようになった、ならなかった」とか「できる・できない」でチェックするようになっていますが、このハンドブックでは、「できる・できない」ではなく、できるようになった日を記載するようにしています。抱っこをすると泣きやむのはいつだったとか、目が合ったのがいつだったとか、笑うようになったのがいつだったとか、成長の記録を前向きに記載するようにしているため、子どもの成長を実感できます。
ほかにも、母子健康手帳では、体重のグラフは、1目盛りが1kg単位ですが、この「おおいたリトルベビーハンドブックでは、1目盛りが200グラムになっています。また、成長したリトルベビーの手紙や記録を掲載していたりします。
産科医療機関や市町村などでお配りしたいと思っています。
おおいたリトルベビーハンドブック [PDFファイル/37.25MB]
スポーツの振興について
昨日、選抜高等学校野球大会(春の甲子園)に出場する大分商業の野球部の皆さんが県庁にいらっしゃいましたが、いよいよスポーツの季節になりました。
サッカーJ2、我らが大分トリニータは、先週、徳島ヴォルティスを相手に劇的勝利を収め、幸先のよいスタートを切りました。今週末の26日(日)は、いよいよホーム開幕戦です。東京ヴェルディを迎え、開幕から2連勝を目指して頑張っていただきたいと思います。
そして、ジャパン・ラグビー・リーグワンです。先週土曜日、横浜キヤノンイーグルス 対 東芝ブレイブルーパス東京戦が大分で開催されました。本当に終盤まで息詰まる攻防戦でしたが、大勝でよかったと思います。次回、大分では3月25日(土)に試合が行われますが、今シーズン、大分での最後の試合となります。4位以内のプレーオフ圏内を目指すイーグルスに熱い応援をお願いします。
続いて、野球の独立リーグ、九州アジアリーグです。3年目を迎える「大分B-リングス」は、元読売巨人軍の4番を務めたこともある大分市出身の岡崎郁GMと、元近鉄バファローズでキャッチャーとして活躍した宇佐市出身の山下和彦監督の新体制のもと、調整を続けています。今シーズンから、ソフトバンクホークスなどでも活躍した内川聖一選手が加入しました。ホーム開幕戦は、3月25日(土)に、佐伯中央病院スタジアムにて、ソフトバンクホークス4軍を迎えて開催されます。楽しみです。
さらに、スポーツ合宿の誘致にも力を入れています。正月の風物詩となっている箱根駅伝の強豪校が大分スポーツ公園で合宿を行います。箱根連覇とならず惜しくも3位となった青山学院大学が3月に来県し、8年連続で大分合宿を行います。また、明治大学が今回初めて、県内で合宿を行います。こちらは2月22日(水)からとなります。
いろいろ刺激的なスポーツが大分にやってきますから、様々なスポーツに親しみ、日常の元気や活力につなげていただければと期待しています。私からは以上です。
記者 2,500グラム未満の低出生体重児の方が700名というのは大分県の話でいいですか。
広瀬知事 そうです。
記者 リトルベビーハンドブックは静岡、山梨を参考にされたとのことですが、他の自治体と違う点はありますか。
事務局 作成にあたっては、実際にリトルベビーを育てている保護者等関係者の声をふんだんに入れて作っています。その中で、当事者、あるいはリトルベビーとして生まれてきたお子さんのメッセージ等を掲載しているところが特徴かと思います。
記者 メッセージや写真は、すべて大分県で生まれた児童の方ですか。
事務局 そうです、県内の方です。
記者 九州地方知事会の関係で、平成22年から会長をずっとされて13年目になり、歴代最長かと思われます。地方の知事会としては、非常にアクティブに活動されている印象がありますが、今までの会長のお仕事の中で印象に残っている出来事と、次に会長になられる知事に対して、ご期待や、こういうふうに組織を引っ張っていただきたいなどあればお願いします。
広瀬知事 平成22年だったと思いますが、広域行政機構というのが議論になっていたころで、国の出先機関の事務や権限などを「丸ごと」九州で受け入れて、道州制の九州を作ろうという議論をしたことがあるぐらい、最初から九州という舞台でまとまりのいい知事会だったと思います。将来、道州制の議論がまた出てくる可能性もあるので、そういう中で広域行政機構の議論をできたのはよかったと思っています。
その次は、地方創生の議論だったと思います。人口減少の中で、地方から元気を出そうということでした。九州は合計特殊出生率が、全国的に高い県が多いです。ベスト10に、九州・沖縄8県のうち7県が入るぐらいです。それから、九州圏内で移動する率が非常に高く、圏域外に出て行ってこちらが過疎化するということが、九州全体として見ればあまりありません。もう一つは、これから元気を出すというときに、元気のあるアジアに一番近いです。この3条件があるのは、九州の強みということで、地方創生は九州からやるという意気込みでやりました。
九州経済連合会と一緒に九州地域戦略会議を作っていたので、地方創生について経済界も入れて、実行プランをやろうと「九州創生アクションプラン」(JEWELSプラン、JEWELS+)を作りました。
それから、観光立県ということで、九州は観光に非常に力を入れているところが多く、九州観光推進機構(現 九州観光機構)があったので、九州全体で一体的に観光を推進できたのも非常によかったと思います。
残念な話ですが、自然災害が多くありました。そのため、お互いにいざという時に協力し合えるように災害時応援協定を作りました。そういう経緯で、新型コロナウイルスが流行したときにも、かなりお互いに助け合えたと思います。本県も佐賀県や熊本県、山口県から防護服をもらったり、こちらから沖縄県へ看護師が応援に行ったりと、お互い助け合いました。それはよかったと思っています。
記者 後任の会長は、決まっていますか。
広瀬知事 後任は、決めなければいけないと思っているところです。当選回数が多いということで、たまたま私が選ばれたと思います。一県一県ではなくて、九州は一つだという意識でよく意見をすりあわせて、一つの結論を出すことが、国に対しての大きな力になっているので、その力を大事に結束して事に当たっていただくことが大事だと思います。九州の場合、やることはたくさんあると思いますから、まとまってやるということを忘れないように期待したいです。
記者 国への様々な提言の中で、何か印象に残っていることはありますか。
広瀬知事 九州は先ほど申し上げたように災害が多いです。従って、政府与党がしっかり行ってくれている国土強靱化対策にあたっては、九州がまとまって、いろいろと動き回ったのがよかったと思います。また、コロナの関係で、我々としては、もっと現場の声を聴いてもらいたいという気持ちがあり、お互いに意見を出し合って建設的かつ前向きに議論ができたと思っています。
記者 国際線の再開について、進捗状況や目途は立っていますか。
広瀬知事 まず、韓国との路線再開に関して、定期便が難しいならチャーター便等からでもと動いてはいます。いろいろ探ってはいますが、残念ながら今のところ目途が立っていません。韓国以外にも、国内線でも可能性があれば、路線誘致を働きかけようという気持ちです。韓国の動きだけを見ていればいいとは思っていません。
記者 宇宙港関連で、何か進捗がありますか。
広瀬知事 私も非常に気にしていますが、まだ日米でいろいろやりとりがあると思います。ただ、機会があるごとに担当の方と話をしています。あまり悲観的な話はありませんので、前には進んでいると思っています。国にとっても、これからの景気浮揚の大きな力になると思いますから、一生懸命やってくれると思います。
司会 よろしいですか。よろしければ、今日はこれで終了させていただきます。ありがとうございました。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。[記録作成:企画振興部広報広聴課]