
令和4年10月17日知事定例会見
動画は「おんせん県おおいた!ちゃんねる」へ
日時:令和4年10月17日(月)13時30分~
場所:第一応接室
記者会見時に配布した資料を掲載します。会見録は近日中に掲載します。
令和5年度当初予算編成方針について
令和5年度の予算編成は、4月に統一地方選挙が予定されていることから、いわゆる骨格予算です。その中で県政の停滞を招くことのないように、新型コロナウイルス感染症対策、災害からの復旧復興や、防災・減災対策、子ども子育て支援、先端技術等の活用による地域課題の解決など、喫緊の課題に関しては、新規事業であっても、当初予算で計上する必要があると考えています。
公共事業については、原則として継続事業を中心に前年度予算額の70%の範囲内で要求しますが、年度内執行のために当初での発注が必要な事業や、市町村補助事業等については所要額を当初予算で計上し、事業が遅れないように進めていくのが大事です。
もう一つは、いつも申し上げていることですが、行財政改革推進計画の着実な実行です。職員の皆さんには、常在行革でやってくださいということを引き続きしっかりお願いをしています。具体的に言うと財政調整用基金残高については、毎年、40~50億円の節約が出てくることを前提に考え、令和6年度末基金残高330億円の確保を目標に取り組んでいます。計画を着実に実施するよう今一度気を引き締めて対応していきたいと思います。
これらを柱にしまして、令和5年度の当初予算編成方針のポイントをまとめてあります。
令和5年度当初予算編成方針のポイント [PDFファイル/86KB]
おおいたうつくし感謝祭について
「おおいたうつくし作戦」は、地球環境問題から身の回りのごみ拾いまで、環境をきれいにしていこうと県民の皆さんとともに展開している運動です。皆さんのご理解とご協力に感謝しようということで、「うつくし感謝祭」を毎年開催しています。今年は10月29日(土)に大分いこいの道広場をメイン会場として開催します。
今年度のテーマは「踏み出そう、地球の未来を守る一歩」です。いくつか感謝祭の内容を紹介しますと、県内の小中高校生と「淀川テクニック」さんというアーティストの方とで制作した「プラごみアート」をお披露目します。県内の海岸などで小中高校生が拾ったプラスチックごみを材料に制作するもので、高さ2mぐらいの大きな作品になる予定です。
また、次代を担う若者にも多く参加していただこうということで、県内の4つの大学で、「大分県地球温暖化防止活動学生推進員」として活動している学生に身近に取り組める節電方法などを紹介してもらいます。
さらに、廃棄される前の食品やお菓子をガチャガチャで提供する「おやつガチャ」も置いてあります。子供たちに、楽しみながら食品ロスについて考えてもらおうという取組です。
このように、いろいろな企画をしながら県民の皆さんに環境保全の大切さを深くご理解いただき、いろいろな行動にご協力いただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
第160回九州地方知事会議及び第42回九州地域戦略会議について
10月26日、27日に、鹿児島県奄美市で九州地方知事会議と九州地域戦略会議が行われます。
今回の知事会議では、九州創生「JEWELS+」として、具体的な九州創生に関するプランの推進について二つの観点から議論をすることにしています。
一つは、「デジタルの力を活用した地方創生」です。この「JEWELS+」の中にデジタル化を盛り込みながら、これまでの地方創生の取組をブラッシュアップしていこうと考えています。
もう一つは、「人への投資」です。全国的に半導体やデジタル化の人が足りないということで、抜本的な人材確保策を国の方でも協議をしてもらっている状況です。我々も大学教育をもう少し、そちらにシフトできるようにしてくれというようなことを要求しています。成長の源泉となる人づくりについて、各県の取組発表などを交えながら議論します。
また、政策協議も予定しており、九州地方知事会議からの要望・提言として、特別決議をまとめることにしています。
戦略会議では、経済界を交えて、前日の知事会議に続き「九州創生の推進」について意見を交わします。
例えば現在、取組の検討を進めている「九州MaaS」についての報告や、開催がいよいよ来年に迫ってきた「ツール・ド・九州」についてのPR活動等を行い、今後も官民一体となって取り組みを進めたいと思っています。
第160回九州地方知事会議及び第42回九州地域戦略会議の開催について [PDFファイル/11KB]
昭和電工ドーム大分の愛称変更について
令和5年1月1日から、大分スポーツ公園のネーミングライツによる愛称が変わります。昭和電工と昭和電工マテリアルズが統合します。同時に昭和電工の方は、レゾナックホールディングス、それから昭和電工マテリアルズは、レゾナックと社名を変更します。
それに伴い昭和電工ドーム大分をレゾナック ドーム大分に改称します。昭和電工武道スポーツセンターは、レゾナック 武道スポーツセンターになります。テニスコートや野球場、投てき場も名前が変わります。
昭和電工ドーム大分の愛称変更について [PDFファイル/56KB]
大分県次世代プログラマー発掘コンテスト「Hello,World !2022」の開催について
大分県NO.1小中学生プログラマーを決定するコンテスト「Hello,World !2022」を10月30日に開催します。
8月7日の「キックオフイベント」から、小中学生たちはプログラミングスキル等の勉強を始めています。1次審査を通過した8名の子どもたちが、制作した作品のプレゼンテーションを行い、作品はもちろん、プレゼン内容も含めて審査員が審査して、「大分県NO.1小中学生プログラマー」を決定します。
また、小学生の作品は、全国の小学生と競う「テック・キッズ・グランプリ」にもエントリーされています。昨年は、3,000名を超える応募者があり、大分県からは2名が決勝に進出し、うち1名が見事、日本一を獲得しました。今年も非常に質が良い作品が出ているということですので楽しみです。
大分県次世代プログラマー発掘コンテスト「Hello,World !2022」 [PDFファイル/74KB]
ブラジル大分県人会70周年記念式典への出席について
ブラジル大分県人会の創立70周年記念式典が、10月23日に、ブラジルのサンパウロ市で開催されます。尾野副知事と御手洗県議会議長が出席します。
ブラジル大分県人会は、今、約300名の会員を有しており、会員相互の親睦や他の県人会との交流を行っています。
そのような皆さん方を中心に創立70周年記念式典を祝い、ブラジル大分県人会との絆を深める機会としていただきたいと思います。
ブラジル大分県人会創立70周年記念式典への大分県訪問団派遣について [PDFファイル/6KB]
幹事社 令和5年度当初予算編成方針は骨格予算ということで、次の選挙で選ばれる知事に改めてここは押さえておいて欲しいというポイントはありますか。
広瀬知事 大それた事を申すつもりはありませんが、今、大分県内、全国でも少子高齢化が非常に急速に進んでいる中、いかに地域を守っていくかが大事です。災害からの復興もまだ不十分な地域がありますし、先端技術への挑戦もとても大事な時です。さらにカーボンニュートラルは世界的な課題ですが、特に大分県の場合には、ものづくり立県としてコンビナートを持っていて、このカーボンニュートラル対策を間違えずしっかりやれば、また新しい発展の礎を作ることができる大事な課題だと思います。そういうことを念頭に置いて、進めてもらえるよう、県民の皆さんの選択を、固唾をのんで見守っています。そういう一般的な思いは非常に強いものがありますが、あと具体的にどうしていただきたいということはありません。
記者 知事会議と戦略会議について、世界自然遺産に選ばれた沖縄、鹿児島の地域でやるということは、今後の観光振興も含めた九州の新しい魅力発信や、離島振興といった視点もあるんじゃないかなと推測しますが、いかがでしょうか。
広瀬知事 離島の多い九州で観光振興を考えるには、非常にいい場所なので、観光を柱にして九州の振興を図ろうという、全体の戦略にも非常にいいんじゃないかという気持ちはあります。
記者 ブラジル大分県人会創立70周年記念式典のような周年行事に知事も行かれたことはありますか。
広瀬知事 私が最初に行ったのが55周年のときで、なかなか大変なところだなと思いました。各県県人会があり、あちらで亡くなった方もいますので、そういう方のための慰霊塔が各地にあります。そこにお参りをして敬意を表し、県人会の皆さんの暮らしぶりを拝見し、記念式典で引き続き頑張ってくださいと激励をしました。
記者 300名というのは、向こうにお住まいで登録されている方の人数ですか。
広瀬知事 そうですね。もっと多かったんだろうと思いますが、子世代孫世代はおじいちゃんが入っているからいいや、自分たちは入ってないとかでだんだん減ってきてるんじゃないかと思います。
記者 コロナについて言及していませんでしたが、5日間くらい微増という日が続いています。何かご見解があれば教えてください。
広瀬知事 おっしゃるように、6日間連続で対前週比プラスになっていますが、まだ低いレベルなので、しっかり落ち着いて対応していくことが大事なんじゃないかと思っています。
記者 宇宙港について、大分はイギリスの次という話だったと思いますが、実際、今、大分はどういう状況にあるんでしょうか。
広瀬知事 おっしゃるように、イギリスの次だったわけで、イギリスの動向を見ますと、ようやく今月末か来月と言われていて、いよいよ我々の順番も近づいてきたかなという感じがしています。国内では、初めての打ち上げですから、これを飛行機として扱っていいのかどうかとか、どうやって技術を保護するかとか、いろいろな問題があるんだと思います。政府の中で今詰めをやってもらってるところだと思います。
記者 打ち上げがいつかは、まだはっきりとわからないということですか。
広瀬知事 分からないです。内閣の宇宙担当や経済産業省、外務省、国交省等、それぞれの担当のところに行って、どんどん追い上げていかないといけないということで話をしています。
記者 この状況で今年中の打ち上げっていうのは、いかがでしょうか。
広瀬知事 なかなか厳しい状況ではありますが、せっかくコーンウォールから近々じゃないかという話があるので、次は大分という気持ちをもって、諦めずにやっていきたいと思います。まだいいじゃないかという話になると困りますから。
記者 前回、次の知事選の進退について申されましたが、それ以降、仕事へのスタンスで何か変わった部分があれば教えてください。
広瀬知事 別に変わったところはありません。ただ、まだまだやり残していることで、これだけはやりたいということもありますので、そういう意味では気持ちは非常に高ぶっています。あと半年は、こういう緊張感を持っていたいと思っています。
記者 やり残した中で、優先順位がより高まったものはありますか。
広瀬知事 それは失礼になりますから申しません。少なくとも、先端技術や、宇宙港、あるいはカーボンニュートラルについては未来を見据えて一歩でも二歩でも先に行っておくということが大事だと思いますので、それは最後までしっかりやっていこうと思っています。
記者 知事、前回のこの会見の場で進退について表明されて、どんな反響があったか教えてください。
広瀬知事 反響は新聞やテレビで皆さんの報道を見せていただくのが一番よくわかりました。私の支持者や県民の皆さんから随分電話をいただいたり、お目にかかったときに言われたりしました。まだまだ一緒にやりたかったことがあったとか、ああいう理由ならばしょうがない、よくやったと言ってくださる方もいました。それから、辞めてどこに住むのかと聞かれたので、大分と言ったら、東京にでも帰るのかと思っていたととても驚かれましたが、帰るところはありませんから、大分で暮らすつもりです。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。[記録作成:企画振興部広報広聴課]