平成20年10月1日現在の総人口は1,201,715人で、 前年と比べて3,057人（0.25％）減少した。

本県の人口は、昭和30年(1,277,199人)を最高に、 以後減少を続けていたが、昭和46年には増加に転じ、昭和60年(1,250,214人)までは増加傾向が続いた。しかし、その後は再び減少に転じ、平成 6年にわずかに増加したものの、現在まで減少傾向で推移している。〔図１・２，表１・３〕

図１ 総人口の推移（昭和３０〜）

図２ 人口増減率の推移

男性は566,430人、女性は635,285人であり、女性 が男性より68,855人多く、人口性比は89.2である。前年と比べると、男性は1,277人減少し、女性は 1,780人減少している。〔表１〕

この１年間の増減を人口動態別にみると、自然動態では出生児が 10,415人、死亡者が12,784人で2,369人の自然減となり、平成11年以降は年間の死亡者数が出生児数を上回るようになった。また、社会動態 では転入者が45,355人、転出者が46,043人で、688人の社会減（転出超過）となっている。〔表１・２〕

表 １ 平成19年10月1日〜平成20年9月30日の人口動態

表 ２ 人口動態の推移

表 ３ 本県人口の推移（大正９年〜平成２０年）

この１年間に人口が増加したのは3市町（2市1町）である。

増加率が高い順に、日出町(0.87％)、大分市 (0.45%)、中津市(0.10%)で、増加数が多い順に、大分市(2,100人)、日出町(243人)、中津市(87人)である。

一方、人口が減少したのは15市町村(12市2町1村)であ る。

減少率が高いのは、姫島村(-2.01％)、津久見市(- 1.74％)、竹田市(-1.72%)で、減少数が多いのは佐伯市(-982人)、日田市(-908人)、臼杵市(-517人)である。

この結果、人口が最も多いのは大分市468,591人で、県総 人口の39.0％を占め、次いで別府市127,172人(同10.6%)、中津市84,227人(同7.0%)の順である。最も少ないのは姫島村の 2,291人で、県総人口の0.2％を占めるにすぎず、次いで九重町10,718人(同0.9%)、玖珠町17,577人(同1.5%)の順である。〔表６〕

この１年間の人口増減を人口動態別にみると、自然動態で増加し たのは大分市の1市のみである。

その大分市の増加率は、0.24％で、増加数は、1,125人 である。減少したのは、17市町村(13市3町1村)で、減少率が高いのは、姫島村(-1.03％)、竹田市(-1.00％)、国東市(-0.81%) で、減少数が多いのは、別府市(-506人)、佐伯市(-464人)、宇佐市(-354人)である。

社会動態では、7市町(6市1町)で増加(転入超過)してい る。

増加率が高いのは、日出町(0.89％)、杵築市 (0.25％)、大分市(0.21%)で、増加数が多いのは、大分市(975人)、日出町(248人)、中津市(161人)である。減少(転出超過)した のは、11市町村(8市2町1村)で、減少率が高いのは、玖珠町(-1.16%)、津久見市(-1.11％)、姫島村(-0.98%)で、減少数が多いの は、日田市(-633人)、佐伯市(-518人)、臼杵市(-251人)である。〔表４・６〕

表４ 人口増減率別市町村数

市町村別の人口性比(女性100人に対する男性の割合)をみる と、昨年同様、杵築市が93.8と最も高く、最も低いのは昨年と同じ別府市で82.9である。 男性の数が女性の数を上回っている市町村はない。〔表６〕

県人口を市部・郡部別にみると市部人口は 1,142,867人で、県総人口の 95.1％を占めている。

平成18年から3年間、市部と郡部の割合は変化なく、ほぼ同じ であった。〔表５〕

平成17年1月からのいわゆる「平成の大合併」により、県民の 大部分が市部居住者となった。

表５ 市部・郡部別人口の推移

表６ 市町村別人口及び人口動態

年齢(３区分)別人口では、0〜14歳の年少人口は 160,281人、15〜64歳の生産年齢人口は728,557人、65歳以上の老年人口は309,523人である。

これを前年と比較すると、年少人口は1,102人(0.7％) の減少、生産年齢人口は6,466人(0.9％)の減少、老年人口は4,511人(1.5％)の増加である。

この結果、総人口に占める割合は、年少人口13.3％(対前年 比 0.1ポイント低下)、生産年齢人口60.6％(同0.4ポイント低下)、老年人口25.8％(同0.5ポイント上昇)となった。

年齢構成指数をみると、年少人口指数は22.0(対前年増減な し)、老年人口指数は42.5(同1.0ポイント上昇)、従属人口指数は64.5(同1.0ポイント上昇)、老年化指数は193.1(同4.1ポイント上 昇)である。〔図３・４，表 ７〕

図３ 年齢(３区分)別人口割合の推移

表７ 年齢（３区分）別人口の推移

図４ 年齢構成指数の推移

市町村別に年齢(３区分)別人口の割合をみると、年少人口割合 が最も高いのは、日出町で14.8%、最も低いのは、竹田市の10.0%である。

生産年齢人口の割合が最も高いのは、大分市で65.7%、最も 低いのは、竹田市で49.9%である。

老年人口の割合が最も高いのは、竹田市で40.0%、最も低い のは、大分市で19.4%である。

老年人口の割合が25%を超えるのは16市町村、県平均の 25.8%より低いのは、大分市、中津市、日出町である。〔表８〕

表８ 市町村の年齢３区分別人口、割合

この１年間の人口の推移を月別にみると、11月1日現在の人口 が1,205,047人で最も多くなった。その後減少に転じ3月中の就職・進学等による県外転出のため大幅に減少した結果、4月1日現在で 1,200,176人と最も少なくなった。そして、4月中の県外からの転入超過により幾分回復した後は、9月まで緩やかに減少したが、10月には増加して いる。〔図５，表９〕

図５ 月別人口の推移

表９ 月別人口、世帯及び月別人口動態