人  口  移  動

 
   1 移動者総数  
 

■ 移動者総数は前年に比べ増加

この1年間の移動者総数は78,373人で、前年と比較すると851人(1.10%)増加し、総移動率は 6.43%である。移動者総数が対前年で増加したのは平成9年以来5年ぶりである。
男女別にみると、男子は40,650人、女子は37,388人で、性比は108.7である。移動者総数の性比は前年に比べて2.3ポイント低下し、平成3年をピークに、男女の移動者数の差は小さくなる傾向にある。   〔図5,表11〕

                                             

    2 月 別 移 動 者 数  
 

■ 移動者は3月と4月に集中

移動者数を月別にみると、3月が14,992人(年間移動者総数の19.0%)、4月が13,978人(同17.7%)で特に多い。その内、県内移動者は4月が 4,381人で最も多く、県外移動者は3月が11,597人で最も多い。
移動者の性比は、県内移動では4月と7月で 100以上となっているが、他の月は 100未満で女子の移動者が多い。県外移動では各月とも100以上で、男子の移動者が多い。
〔図6,表12〕

                                               

   3 県 内 移 動 者 数  
 

■ 県内移動者は307人の減少 

この1年間の県内(市町村間)移動者数は22,268人で、前年と比べ 307人(1.36%)減少した。これを男女別にみると、男子は10,853人、女子は11,415人で、男子は前年より減少し、女子は僅かに増加している。県内移動者の性比は95.1である。  〔図7,表13〕

 

■ 大分臼津地域のみ転入超過

県内移動者を生活圏域別にみると、大分臼津地域が、転入者数9,297人(県内転入者数の41.8%)、転出者数 8,325人(県内転出者数の37.4%)で最も多い。
また、転出入者合計から当該圏域内間の転出入者数を除いて、他圏域からの転出入者数を求めると、大分臼津地域が972人の転入超過となっている。他の圏域は転出超過で、転出超過数が最も多いのは県南地域が271人である。  〔表14〕

                                              

   4 県 外 移 動 者 数  
 

■ 県外移動者数は924人減少

この1年間の県外移動者数は55,770人で、前年に比べ 1,107人増加した。
その内、転入者数は27,584人、転出者数は28,186人で、602人の転出超過であり、一貫して転出超過が続いているが、超過幅は縮小している。
男女別の移動者数は、男子は29,797人、女子は25,973人で、性比は114.7である。
〔図8・9,表15〕

■ 県外移動の約半数は九州地方

県外移動者を全国のブロック別(用語の説明 別表3参照)にみると、転入・転出者数ともに、約半数が九州地方で、ついで関東地方、近畿地方の順に多くなっている。この内、国外、近畿地方、北海道、東北地方で転入超過となっている。
都道府県別では、福岡県(7,431人)、国外(2,941人)、熊本県(1,733人)からの転入が多く、福岡県(8,233人)、東京都(2,125人)、熊本県(1,931人)への転出が多い。 〔図10,表16〕
 

                                                

   5 市 町 村 別 移 動 者 数  

■ 総移動率の高い湯布院町、武蔵町

年間の移動者数を市町村別にみると、大分市 37,109人、別府市12,367人、中津市6,447人で移動者が多い。最も少ないのは中津江村 75人である。
総移動率をみると、湯布院町12.93%、武蔵町11.78%、挾間町10.86%で高くなっている。最も低いのは朝地町4.70%である。
市町村別の移動率を県内・県外別にみると、県内移動率では野津原町が7.74%で最も高く、香々地町の2.42%が最も低い。
県外移動率では湯布院町の 6.55%が最も高く、朝地町の 1.38%が最も低い。〔表17

 
   6 年 齢 別 移 動 者 数  

■ 20〜24歳の総移動率が最も高い

移動者を年齢(5歳階級)別にみると、20〜24歳が移動者総数16,849人で最も多く、総移動率は27.51%である。
純移動率をみると、15〜19歳(-1.04%)、20〜24歳(-1.78%)、65歳以上(-0.04%)の年齢層でマイナスになっており、転出超過の状況である。他の年齢層では転入超過であるが、超過率はいずれも 0.5%以下である。 〔図11,表18〕

■ 県内移動者・県外移動者ともに20歳代の移動が多い。

年齢別の移動者を県内、県外別にみると、県内移動、県外移動ともに、20歳代の移動者が多い。県内移動者では25〜29歳が4,364人(移動率5.82%)で最も多く、県外移動者では、20〜24歳が(移動率21.91%)で最も多い。
性比は、県内移動では10〜34歳と65歳以上の年齢層が100以下で、男子より女子の移動者が多い。県外移動では、転入者では0〜4歳、10〜14歳、25〜29歳、65歳以上が100以下、転出者では25〜34歳と65歳以上の年齢層で100以下となっている。〔表18〕