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(1)日常生活圏の拡大 |
おへま 前ん合併ん昭和30年頃と比べち、自動車を持っちょる人が、600倍にも増えちょるし、携帯電話も持っちょる。今までん市町村の枠じゃ行政サービスん提供に、ちいと具合が悪かろう。 |
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参考(大分県)
舗装道路(幅4・5m以上)の延長 |
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昭和30年の約90倍
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自家用車保有率 |
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昭和30年の約600倍
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(2)少子高齢化の進展 |
おへま 少子高齢化が進んじ、小せえ町村じゃ、行政サービスん費用を負担する労働者がますます減っちいく。地方交付税とかも減っちくるち言うし、将来の財政が心配やなぁ。 |
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参考(大分県)
出生率 |
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昭和30年の2・63人から |
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1・48人へ40%以上の減
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高齢化率 |
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昭和30年の6・4%から |
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21・8%へと3倍以上の増
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(3)新たな行政課題の増大 |
おへま 環境問題や介護保険やらは、今までん市町村のくくりじゃ対応でけんかろう。住民ニーズもどんどん多様化しち、高度になりよるき、ますます専門職員が必要になっちくる。 |
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参考(20年前との比較)
地方自治体の全職員数 |
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約321万人→317万人 |
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(1%強の減少)
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うち医療・保健衛生・福祉職員数 |
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約35万人→44万人 |
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(3割強の増加)
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(4)地方分権の推進 |
おへま 国がますます地方分権を進めようちするき、市町村の役割はどんどん大きゅうなるで。 |
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(5)財政状況の悪化 |
おへま 国と地方ん借金を合わすると、10年前に301兆円じゃったのが、今年度末には693兆円にもなるち聞くで。こんままじゃ、今までんサービスを維持するんも難かしゅうなるで。 |
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吉四六 うん、うん。わしが思うちょったとおりじゃ。で、前回んまとめは、地域で合併についち、一杯飲んで議論しちいくことが大切じゃ、ちゅうこつじゃったな。 |
おへま 一杯飲むんは余計じゃろ! |
吉四六 まあ、そん話しは置いちょいち、今日は、わしが聞いち、おへまが答えち、最後は、話しんうまいわしがまとむんちゅうこつで進めるで。 |
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吉四六 今、市町村合併に対しち、各地域ん取組みはどげな具合な? |
おへま 一番進んじょる佐伯南郡は法定合併協議会が今年5月にでけたし…。 |
吉四六 そん法定合併協議会ちゃなんな? |
おへま 合併すん時は、関係市町村が研究会やら合併協議会やらを作っち協議しながら進めちいくんで。
法定合併協議会ちゅうのは、関係市町村ん議会が議決しち設置さるん合併協議んためん正式機関じゃ。合併後んありようやら、いろいろん合併協定項目を合併の是非も含めち協議するためん機関じ、これがでけんと合併は実現せんので。
任意合併協議会ちゅうち、議決まで取らんのが、法定合併協議会の前ん段階にあたる検討機関で、今じゃ、任意合併協議会は11地域に、また、任意協議会ん前ん段階の研究会も1地域にできち、各地域ん取組みは進んじきちょるんで。
合併前からいろいろん支援が受けらるん合併重点支援地域も佐伯南郡だけじゃったが、7月に豊後高田、真玉、香々地が追加指定されたんで。 |
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吉四六 合併が必要じゃちゅうこつはわかったが、どげえしちどこもここも急ぎよるんか? |
おへま 市町村合併んいろいろん特例措置・優遇措置が盛り込まれた合併特例法ちゅう法律があっち、そん期限が平成17年3月までなんで。 |
吉四六 じっくり検討でくんごつ、そん合併特例法ちゅう法律は延ばされんのか? |
おへま それが、7月20日に片山総務大臣が大分に来ち、延長は考えちょらんちハッキリ言うたき、延ばさんじゃろ。 |
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合併特例法の特例措置の一部
地方審議会 |
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旧市町村単位で設置可、当該エリアの振興策を首長に提言 |
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議会議員の特例 |
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法定数2倍の定数特例、最長2年間の在任特例 |
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地方交付税額の算定特例 |
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10年間合併前の市町村毎に算定、後5年猶予 |
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地方債の特例 |
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極めて有利な合併特例債 |
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吉四六 ほんなら、これからどげえすりゃあいいんか? |
おへま 順序よう説明するき、よう聞きよ。
まず、国が出しちょる合併マニュアルじゃあ、法定合併協議会ん設置から合併までん期間を22ヶ月ち見ちょる。来年4月で合併特例法ん期限の平成17年3月まで24ヶ月じ、市町村議会ん議決のタイミングを考えりゃ、来年3月議会じ議決でけんと、そん後ん日程が厳しゅうなるちゅうこつじゃ。 |
吉四六 それで? |
おへま まず、研究会ん段階の市町村は、でくるだけ早よう任意合併協議会を立ち上げなあ間に合わんごつなるわな。また、任意合併協議会ん段階ん市町村は、協議会で地域ん将来ビジョンを作っち、住民に合併の必要性やら将来んまちづくりやらん情報を提供しち、住民座談会を通じち、住民ん意向も十分に把握しながら、法定合併協議会へ移行する準備を急がにゃな。 |
吉四六 わしどう住民はどげえすりゃいいんか? |
おへま まずは、市町村や合併協議会の広報誌じ、合併協議の状況をよう把握する必要があるわな。わからんこつや心配なこつがあったら、合併協議会へ電話しち、よう聞いてみたらいいで。どこん市町村も地区毎に住民座談会を開催しよるき、住民座談会があるときは参加しち、わからんこつがありゃ聞く、そしち、前向きな提案をするんがいい。吉四六さんのごつ、一杯飲んじ行っち、でけもせんような大ぼら吹くと、皆が困るんで。子や孫たちんこつをよう考えち、どげんまちづくりをすべきかいい提案をせな。 |
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吉四六 ぼちぼちまとむんで。 |
[1]
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市町村合併は必要 |
[2]
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合併特例法に間に合おうとすんと、来年3月までに法定合併協議会設置ん議会の議決が必要 |
[3]
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市町村やら合併協議会やらは地域住民に十分な情報提供をする |
[4]
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地域住民は合併情報ん提供に耳を傾くるし、わからんこつは質問する、住民座談会じゃあ子や孫のこつを考えち前向きに発言する |
[5]
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一杯飲んで住民座談会へは参加せん―ちゅうこつやな。 |
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おへま [5]は吉四六さんだけに注意したんじ、余分じゃけど、うまいこつまとめたな。 |
吉四六 よっしゃ!今日は一杯飲んじ、将来のまちづくりを考えよう。 |
おへま ‥‥‥。 |
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