村内仁田原(にたはら)のトンネルを抜けると、ゆっくりと時間が流れる村「とんねる村」が現れます。「世界中でどこにもない所をつくりたい」と地元の建設業、製材業、農業などを営む16人のボランティアが、4ヶ月をかけて自然を生かした体験ができる場所をつくりました。入村は無料。やすらぎの山小屋(1時間300円)、休憩用テント(1時間300円)、泥田バレーの施設(無料)、2ヵ所の五右衛門風呂(無料)、水田・畑(それぞれ100m2年間1万円)やカボス園(5本3,000円)の貸し農園などがあり、自分で木や竹を切って、木工品・竹細工づくりを体験できます。分からないときは村の人がアドバイスをしてくれます。 ボランティアの代表の飛田秀記さんは「ここへ来て自分でしたいことを見つけてほしい。自然と対話できる人になってほしい」と言います。 TEL:0972−58−3358
「神崎(こうざき)の瀬ダコ」は、昨年10月から毎週日曜日に開かれている神崎漁協の朝市で、50パックが30分足らずで売り切れるほどの人気商品。町内のイベントで、地ダコの足にタレを付け焼いて売ったところ好評だったことから、漁協の女性グループの有志7人が商品化に取り組みました。しょうゆ味とピリ辛とうがらし味があり、真空パックにして100g入り400円で販売しています。「この辺りでとれる地ダコは、荒波にもまれて身がしまっているから、そこらのタコとはちょっと違う。直送と朝市に来る人に限って売っていきたい」と神崎漁協理事の佐藤徳生さんは自信たっぷりです。 「神崎の瀬ダコ」に続けと、小ぶりのアジをすり身にした加工品(300g入り250円)もよく売れています。 神崎漁業協同組合 TEL097−576−0007
「筑後川上流倶楽部」(会員40人)は、平成3年の台風による風倒木被害、林業従事者の高齢化、国産材の価格の低迷などで森林の荒廃を目のあたりにし、森林を蘇らせようと11年に結成されました。日田市、日田郡の4町村、玖珠郡の2町、熊本県の小国町、南小国町に呼び掛け、上・下流域で連携して水源林としてのあり方を見直そうという取り組みです。荒廃林の調査、林業従事者などへのアンケートを実施したり、下流域・福岡での木材の利用を呼び掛けたり、福岡と地元の住民が生物・水質調査を行い交流する体験ツアーを行っています。また、昨年は、「森の大学」を設立し、約200haの町有林で調査・研究を重ね水源林の機能を取り戻す方策を探っています。 代表の川津 潔さんは「地域が定住の場として生き残れるように、行政の枠を超えて連携を強めていきたい」と熱く語ります。