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モデル事業者訪問
モデル事業者の半年間の取組
先日、それぞれの事業者のもとを訪問し、進捗状況を確認しましたのでその一部を紹介します。
くにさきエコシステム株式会社
今年度は発生させたメタンガスを発電機に供給し、エネルギーを生み出すところまでステップアップする予定になっています。
実際のバイオガス発生装置がこちらになります。
この装置は、一般の方でも入手できる材料を用いて作られており、通常のバイオガス発生プラントと比較して非常に安価で作ることができます。
この装置では例えば1リットルの飲み残しの牛乳から100リットルのバイオガスを作ることができます。
発生したガスはこの容器(100リットル)に充填されます。
農機具のエンジンがバイオガスで動くかどうかの実験を見学させていただきました。
その様子はこちらをご覧ください。
実際にバイオガスで動いていることが確認できました。
※このエンジンは現段階ではバイオガスでエンジンをかけることができないため、エンジンはガソリンでかけます。
また、動画のストップウォッチは、農機具のエンジンはガソリンの供給を止めてから約1分間はガソリンで動くので、それ以降100%バイオガスで動いていることを証明するためのものです。
松尾機器産業株式会社
松尾機器産業株式会社は、この事業で自社で開発した「浄水場汚泥減容化法エスエスゲン」で使用する薬剤の量の削減や、汚泥の再資源化の可能性の研究等を行い、さらに環境負荷の少ない技術に改良することを目指しています。
※ 「エスエスゲン」は使用する薬剤の名前ではなく、「浄水場の汚泥を減容化する技術」のことを指しています。
平成30年10月24、25、26日の3日間開催された「福岡水道展」でエスエスゲンの展示を行っており、来場者から非常に好評だったそうです。
そのときの様子がこちらです。
訪問の当日は、事務所で行っている机上試験の様子を見せていただきました。
これは、さまざまなサンプルを作成し、どのようにすればより効率的に汚泥の減容が進むかを検証する実験の様子です。
また、実験室の中だけでなく、800リットルの大きさのタンクを使って、より実際の現場に近づけた実験も行っています。
また、減容化した汚泥の有効利用を進めるために、実際に植物を育ててみて、発芽や育成への影響を検証する実験も行われていました。
これは、土と汚泥をいろいろな比率で混合したものに植物を植えてみて、育ちぐあいを検証する実験の様子です。
来年以降共同研究が決まっており、農業分野、工業分野の学識経験者と活用方法を模索していくそうです。
大分エコセンター株式会社
システムのモニタリング会の事前打ち合わせと、モニタリング会当日の2回にわたって訪問させていただきました。
事前の打ち合わせでは、開発したシステムが少しでも利用者のニーズに沿ったものになるよう、様々な意見が出ていました。
そして「アップサイクルcafé」と銘打って開催されたモニタリング会では、多くの人が集まり、Team事業部からの説明に熱心に聞き入っていました。その後行われた意見交換会では、様々な視点から意見や質問が出て、盛況のうち終了しました。
今後は、正式稼働に向けて、モニタリング会の意見をもとに、よりよいシステムになるように調整をしていくようです。
平成30年度大分県資源化推進モデル事業者の皆様
お忙しい中、訪問にご協力いただきありがとうございました。