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本格的な人口減少時代が到来し、中山間地域では小規模集落が大幅に増加することが見込まれている中、県では、「住み慣れた地域に住み続けたい」という住民の願いを叶えるため、集落同士が機能を補い合うネットワーク・コミュニティの構築を進めています。
ネットワーク・コミュニティの構築においては、活動の核となる地域コミュニティ組織の自立的運営が重要となるため、県ではこの度、研修会や地域コミュニティ組織同士の情報交換を通じて、市町村圏域を超えた連携を促し、地域コミュニティ組織の意識醸成を図ることを目的に平成30年度から「大分県地域コミュニティ組織広域協議会」を開催しています。
8月28日(火曜日)の第2回に引き続き、下記のとおり第3回目となる協議会を開催いたしましたので、その概要をお知らせします。
第3回~第4回の広域協議会は、広域協議会でやりたいこととして最も希望の多かった、「総会資料を持ち寄っての運営ノウハウの共有」をテーマに連続講座としています。
日時 : 平成30年12月20日(木曜日) 13時30分~17時00分
場所 : 土地改良会館 大会議室(大分市城崎町2-2-25)
次第 : (1) ガイダンス(県地域活力応援室)
(2) 自己紹介
(3) 意見交換
テーマ:杵築市向野地区住民自治協議会の取組紹介
コーディネーター:大分大学経済学部 山浦 陽一 准教授
(4) まとめ
参加者 : 地域コミュニティ組織関係者50名(10市町)、行政関係者37名(県、市)、大学生4名 計91名
第3回では、地域づくりの基本方針となる長期まちづくり計画の策定プロセスを学ぶことを目的としました。
今回の事例となった杵築市向野地区では、満15歳以上の住民全員にアンケートをとり、その意見を踏まえて約20回のプロジェクト会議を重ね、まちづくり計画を練ってきました。
第3回の講座では、豊田会長、糸永副会長から直にお話を伺いながら、どのように地域住民を巻き込みながら取り組んだのか、また計画づくりに際して苦労したことはどのようなことだったのか等について、そのプロセスをひもときました。
前半では、向野地区の概況や計画書の内容について、また後半では、計画策定のプロセスや策定後の組織運営等についてトークセッションを行いました。
参加した方からは、「向野地区の事例は、中長期的に地域課題を考え、地域住民自らが主体性を持って活動している姿勢が見え素晴らしいと感じた」という声がありました。
また一方では、「意見交換の時間がもっとあると良かった」、「事例をさらに時間をかけて深掘りしてもらえると良かった」、といった意見も頂きました。
今回のご意見も踏まえ、次回第4回では毎年の総会資料にフォーカスをあて、具体的に見直していくために必要なことを整理していきます。次回は2月の開催予定です。