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自然体でキャリアアップを目指す
インターネットの黎明期に誕生し、いまや私たちの生活に欠かせない存在となっている検索サイト「Yahoo!」。2009年に(前身の企業が)開所した大分センターでは、カスタマーサービスに特化した業務が行われています。従業員の約半数は女性だという同社では、ママたちも自然体でいきいきと働いていました。大分センターがオフィスを構えるのは、大分市中心部にほど近い「ソフトパーク」内。多くのIT系企業が集まっている拠点です。
2009年に開所してまもなく、ここで働き始めた
同じ頃に入社した
Nさんは、8歳の息子さんのママ。Sさんも、5歳の娘さんと3歳の息子さんをもつママ。ふたりとも、入社後に出産を経験しました。特に、Nさんは社内で始めて産休育休を取得したそうで、「みんなでバタバタしながら、会社が制度自体から整えてくれました」と感謝。「先駆けになろうという意識はなく、偶然最初だったわけですが、私が復職したことで後に続く人が増えたのは嬉しいことでしたね」。後に続いた人のひとりがSさん。「私は2回産休育休を取っています。同じような境遇の人も多いんですよ」という話が、ママたちの働きやすさを物語っています。
ふたりとも、とても便利だというのが時短勤務制度。最低6時間の勤務が可能で、時間は個々の都合に合わせて自由に設定可能とか。しかも、月単位で相談しながら、変則的な働き方ができるというのが魅力的です。お子さんの小学校入学時、「様子を見ながら勤務時間を調整できました」というNさん。時短勤務は、子どもが小学校6年生になるまで適用されます。早朝から夜勤まで、4つの勤務時間帯が存在する同社ですが「朝だけ、昼だけ、夜だけ…いろんな働き方ができます」と説明してくれたのは、オフィス最適化推進部の
育休後に復帰した女性の復職率は100%。安心して戻ってこれたのも、「チーム」の仲間たちのウェウカムな雰囲気があったからだと経験者は言います。「私たちはチームで仕事をしており、それぞれリーダーを中心に業務を進めています。復帰してもらうための準備もです。産休を取る方のカバーをすると同時に、復帰できる体制を整えます」と、Hさん。そして、「1年間のブランクがあると、やはり頭が追いつかなくて。そのときに、復帰前のメンバーが同じチームにいてくれたのは安心でした」と、Nさん。2回の産休を取得したSさんも、「チームのみんながウェルカムな雰囲気で、先輩ママや同じ境遇のママもいて、楽しく復帰できました」と話してくれました。
さらに、リーダーの
NさんとSさんは、「やりたいこと」の一つとして、一緒に「ファミリーデー」の催しを企画したとか。この日は、従業員の家族を会社に招待し、仕事について知ってもらったり、感謝したりする日。ママならではのアイデアで、子どもが喜ぶ遊びをたくさん取り入れたそうです。Yahoo!では、清掃活動などを通じて社会貢献活動も行っていますが、そこに家族同伴で参加することも可能。Nさんのお子さんは、「掃除をしたよ」と学校でも話しているよう。「先生からすごいですねと言われたりして。そういうネットワークでYahoo!の良さが伝わっていくのも嬉しいですね」。
Nさんの子育てのコツは無理をしないこと。「子どもに時間を割くためお惣菜を買って帰ったり、金曜日は外食デーにしています」。Sさんも同じく、お料理好きな夫に食事の準備をお願いするなど、夫婦のペースで家事分担をしているとか。ふたりとも、今後はマネジメントの立場へのキャリアアップが期待されています。ちなみに、夜勤や土日出勤がある同社ですが、小さな子どものいる従業員には夜勤を配慮しています。ただし、「子どもが寝てから起きるまでの間に勤務できる」と、あえて夜勤を希望するママもいるようです。「その代わりに、平日が休みだと公的機関や病院にも行きやすいですし、バーゲンも混み合っていないときに行けて良いですよ(笑)」と、メリットも多いというHさん。さまざまな家庭事情を抱えた人が、各々の働き方をしている同社の皆さんは、自然体でキャリアアップを叶えていました。
企業名 | ヤフー株式会社 大分センター |
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事業内容 | コンタクトセンター業務 |
設立 | 2019年5月 |
所在地 | 〒870-0037 大分市東春日町17-20 大分第二ソフィアプラザビル7F |
従業員数 | 6515名 |
URL | https://about.yahoo.co.jp |
※ 2020年3月現在