元日の朝、豊後高田市内を流れる桂川を「ホーランエンヤ、エンヤサノサッサ」のかけ声とともに元気いっぱいの裸の若者たちが赤、青、黄の大漁旗や吹き流しで飾った「宝来船」をこいでさかのぼる。両岸の観衆から祝儀物が出されると、こぎ手の若者が寒流の中に飛び込んで、泳いで受け取りに行く。船からは観衆めがけて色とりどりの祝いもちが投げられる。こうしてジグザグと若宮八幡神社までこぎのぼり、若者たちは走って神社に参拝、豊漁と航海の安全を祈願する。海の男の心意気を示すこの行事は、江戸中期、領内の年貢米を大阪の蔵屋敷に運ぶ船の航海安全を祈ってはじめられたといわれている。
場所:豊後高田市
山・祭り・文化・史跡
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