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腸管出血性大腸菌による食中毒では、今年4月末に国内で死亡例も出ているため、注意が必要です。
【感染経路】
主にふん便に直接又は間接的に汚染された食品(特に生肉や生レバー)から経口感染し、強力なベロ毒素を産生します。
【症状】
型によって違いますが、平均して食後3~5日で発症し、下痢・発熱・腹痛などの症状があらわれ、血便のほか、重症例では溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症することもあります。
【予防のポイント】
(1)手洗いをこまめに行いましょう。
(2)食肉を扱った調理器具や容器は熱湯で殺菌しましょう。
(3)食品は中心部までよく加熱し、特にレバーの生食は控えましょう。
下の図は、腸管出血性大腸菌O157の写真です。
O157はわずかの菌量でも発症するため、注意が必要です。(食中毒の場合、通常ヒトでは1億~30億個の食中毒菌が食中毒を引き起こしますが、O157は例外で100個前後で発症することもあります。)
食中毒予防のため、食肉は生食を避け、十分火を通すようをお願いします。
特に小さなこどもや高齢者、妊婦などの抵抗力が弱まっている方は、肉の生食・生焼けにご注意ください。
注1
大分県北部保健所
衛生課(食品衛生・薬事班)
電話番号:0979-22-2210(代表)